プレゼンテーションではなぜ、最後のスライドが大切なのか?

それは「最後の場面」というのは人の印象に残りやすいため、ここで十分にアピールする必要があるからです。

ですから、最後も気を抜かずに、どうすれば聴き手の心を掴むことができるのかを考えながら作り上げることができれば、もっと効果的なプレゼンテーションを行うことができます。

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避けた方がいいプレゼンの終わり方

プレゼンの最後にやってはいけないこと

まずは、避けた方がいいプレゼンの終わり方を説明していきます。
その後、どういった終わり方がいいのかをお伝えしていきたいと思います。

話の流れのまま終わる

このパターンは結構多いかもしれませんね。

提案する内容をプレゼンしていって、最後もその流れでなんとなく終わってしまう、というパターンです。

「〜〜であることから、このエネルギー再生技術により、省エネを実現しています。以上が今回ご紹介させていただく提案となっております。ありがとうございました。」

終わり??

ってなりませんか?

確かに、一連の流れの中で、全てを説明し尽くしたから終わりということは理解できるのですが、それでも終わり方が唐突すぎますよね・・・

小説や映画では最後にまとめて終わることはありませんが、プレゼンでは最後に「まとめ」が必要です。
なぜなら、最後にまとめることで、提案内容をしっかりと記憶にとどめてもらえる可能性が高まるからです。

まとめている風

ではこのような終わり方はどうでしょうか?

「この提案は、弊社の今まで培ってきた経験と長い時間を費やして開発したまったく新しい技術となっております。他社ではこの値段で、ここまで高品質なサービスの提供は難しいのではないかと思いますので、ぜひご検討お願い致します。」

一見すると悪くなさそうな終わり方です。

最後に自社のアピールをして、検討してもらうことを伝えていますので、しっかりとまとめた終わり方であるように感じます。

ですが、これでは満点の終わり方だとは言えません。

なぜなら、この終わり方では自社のアピールポイントを語っていますが、聴き手目線に立っておらず、聴き手にインパクトを与えることができないからです。

自分よがりのスライドは受け入れてもらうことが難しいので、あくまでも聴き手の立場に立ってメッセージを考える必要があります。

ご静聴ありがとうございましたスライド

プレゼンの最後に「ご静聴ありがとうございました」というスライドを表示させるのはどうでしょうか?

「弊社のプレゼンテーションは以上です」
とお礼を言わないで終わるよりも、ちゃんとお礼を言った方が、良い印象を与えられますから、このスライドは必要かもしれません。

特に私たちは礼儀を重んじる文化で育ってきました。
ですから、どんなに素晴らしい提案で、聴き手の感情を刺激したとしても、最後に聞いてくれたお礼を伝えなければ、もしかしたら「傲慢」だと捉えられてしまうかもしれません。

そんなリスクをとる必要はないですし、聞いてくれたお礼を伝えることは、すでに1つの普遍的なルールとなっていますので、必ず最後には「ご静聴ありがとうございました」でも「以上です。ありがとうございました」でもいいのでお礼を伝えましょう。

ただし、ここで一つ注意があります。

プレゼンテーションは時間が限られており、何回でもできるわけではありません。
プレゼンテーションができること自体がすでに高いハードルなのです。

ですから、無駄なスライドは必要ありません。

「ご静聴ありがとうございました」スライドはどうでしょうか?

最後のスライドということは、もしかしたら、このスライドが表示されたまま、質疑応答に入るかもしれません。
ということは、最後のスライドが長い時間表示されたままになるということです。

ご静聴ありがとうございましたスライド

だとすれば、もっと効果的なスライドを長い時間、見てもらうことのほうが良いですよね。

スライドを見たまま挨拶

スライドを見たままだったり、手元の原稿を見たままだったり、操作しているパソコンを見たまま、最後の挨拶をする人をたまに見かけます。

これは無意識的にそのような行動を取ってしまっているのかもしれませんが、相手に失礼ですし、悪い印象を与えるかもしれませんので、よくありませんね。

最後は顔を上げて会場を見渡し、挨拶をすることを意識してください。

ゆったりと挨拶をすることで余裕を感じられるので、プレゼンターに対しての信頼度が増す効果があります。

早く終わらせたいのが伝わってしまう

予期せぬ質問は、いつもプレゼンターを困らせるものです。

ですから、「最後に質問ある方はいらっしゃいますか?」と聞いて、ちょっと間が空いただけで質問がないと判断し、すぐにでもプレゼンを終わらせようとしてしまいます。

これではプレゼンを早く終わらせようとしているのがバレバレですよね。

質問を受け付ける際には、十分に時間をとって会場を見回し、本当に質問が出なそうだと判断したら終わりにしてください。

最後に印象づけて、プレゼンを効果的に終わらせるために

最後のスライドは聴き手の立場に立って考える

メリットをもう一回伝える

「終わりよければ、すべてよし」ということわざがありますが、最後というのは、印象に残りやすいと言われています。

例えば、次の文章ではどんな印象を受けますが?

  • 彼は、無口だが仕事ができる
  • 彼は、仕事ができるが無口である

前者では、仕事ができる人
後者では、無口な人
といった印象をうけませんでしたか?

これを心理学では
『親近効果』といいます。

アメリカの心理学者であるN・H・アンダーソンさんが提唱したもので
「最後に提示された内容が記憶に残りやすく、後の判断に大きな影響を与える」
という心理的効果のことです。

ということは、最後に技術的な説明や、自社の特徴などを伝えるよりも、もっと伝えた方がいいことがありますよね?

それが、「提案を採用することで得られる、聴き手のメリット」です!

聴き手のメリットを箇条書き

提案する内容をもう一度伝えることもよいとは思いますが、それよりも、聴き手のメリットを何度も復唱することで、聴き手の感情を刺激し、期待を高めることができるのです。

聴き手のメリットについてもっと知りたい方はこちら↓↓↓

⇒参考:「プレゼンではお客さんのメリットを伝えることが一番重要!」

説明する流れとしては、
「以上が弊社の提案となりますが、もう一度最後にお伝えさせていただきたいことは、今回の提案を採用していただくことで、営業コストを抑えることができますので、より商品開発に力を入れることができ、これまでよりも高いパフォーマンスの商品を作り出すことも可能となっております。」

と、プレゼンが終わりであることを伝えてから「最後に・・・」という形でもう一度、メリットを伝える流れに持っていきましょう。

スライドの印象を変える

最後に印象を強めるために必要なことは、メリットをもう一度最後に伝えることだと説明しました。

その際に、前に出したスライドと同じスライドを使用してもいいのですが、雰囲気を変えることで、より強調することができます。

例えば、文字の色を変えてみたり、背景色を変えてみたりすることで、聴き手に退屈な思いをさせずに済みますし、難しい作業ではないので、ぜひ試してみてください。

印象を変えたメリットスライド

行動喚起を促す

プレゼンの目的は、聴き手に行動してもらうことです。

そして行動してもらうには、こちらからどのように行動すべきかを示さなくてはいけません。

商品を購入してもらうのか、問い合わせしてもらうのか、資料請求してもらうのかなど、さまざまな要求がありますが、最後のスライドで、電話番号やメールアドレス、URL、検索キーワードをスライドに表示して聴き手が行動しやすいようにしておきましょう。

行動喚起を促すスライド

特典を伝える

あなたのプレゼンには特典がありますか?

もしあるのでしたら、聴き手を行動させるための強力なきっかけとなることでしょう。

【主な特典内容】

  • 期間限定での値引き
  • ひとつ買えばもうひとつプレゼント
  • 今予約すれば、非売品プレゼント
  • 永久保証
  • 返金保証

これらの特典は購入や採用に迷っている聴き手の背中を押してくれる効果があります。
もしも特典があるのなら最後にもう一度特典内容を整理しておくことが重要です。

特典についてもっと知りたい方はこちら↓↓↓

⇒参考:「商品を売るセールスプレゼンで相手に断らせないために!」

まとめ

最後に与える印象は、とても重要なものです。

それは人との付き合いでも、最後に失態をおかしてしまえば、これまで積み上げてきた信頼が崩れてしまうのと同じです。

逆に考えれば、プレゼンの途中で少し失敗してしまっても、最後にビシッと決めれば問題ない、ということでもあります。

最後のスライドでは、3つのパターンが効果的であると説明してきました。

  1. メリットを伝える
  2. 行動喚起を促す
  3. 特典を伝える

これらのスライドは最後にだけ伝えれば良い、というものではなく、すべて伝えた上でもう一度伝えることが大切です。

では、これら3つのパターンは最後にどれを使えばいいのかと言いますと、それはプレゼンの内容によって変わってきます。

聴き手にとって強烈なメリットがあるならば、最後に「メリット」を伝えるべきです。
最終的に何をして欲しいのか分かりづらいと判断したのであれば、明確な「行動換気」を示すべきでしょう。
特典が多すぎたり、保証内容が複雑であれば、「特典」を最後に整理して、すぐに行動してもらえればどれくらいお得なのかを再度認識してもらう必要がありますよね。

これら3つのパターンを使って、最後に記憶に残るプレゼンをしていきましょう!

監修者

監修者の写真

Null Japan株式会社 代表取締役

高村 勇太

プレゼン資料クリエイター/プレゼン資料の専門家

Microsoft® Officeスペシャリスト 認定

<略歴>

武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
⇒主な制作事例はこちら

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