- プレゼンがわかりにくい、と言われてしまう方
- ちゃんと伝えているつもりでも、なぜか伝わらないと、お悩みの方
プレゼンがわかりにくい!
と言われたことはありませんか?
作っている自分でさえ、わかりづらいと思ってしまう・・・
なんて経験ありますよね?
プレゼン資料がわかりづらくなってしまう原因はいくつかありますが、わかりやすいプレゼンにするために必要なことはたった1つです。
それが「聴き手の立場に立って考える」ということです。
誰でも簡単にきれいなプレゼン資料が作れる
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目次
わかりやすいプレゼンへの第一歩
わかりやすいプレゼン資料を制作したいのであれば、聴き手の立場に立って考える必要があります。
そして、聴き手の立場に立って考えるプレゼンとは、
「もっと大きな文字じゃないと見えないかも」
「この画像では伝わりづらいんではないか」
「この言葉は理解できないんじゃないか」
などと、常に聴き手のことを考えて作られたプレゼン資料のことです。
これがとっても重要だと、私は考えています。
そんな、聴き手目線のスライドを作るための4つのポイントについて見ていきましょう!
スライドはシンプルに作る
プレゼンスライドはシンプルである必要があります。
なぜなら、たくさんの情報が詰め込まれたスライドでは、聴き手は瞬時に理解することができないからです。
プレゼンスライドは「読むもの」ではなく「見るもの」なのです。
パッと見て、どんなことが書かれているのか、わかるスライドづくりをしていかなければいけません。
話す内容全部をスライドに書き込む必要はありません。
重要なことだけをスライドに記載するようにしてください。
1枚のスライドの中身が情報盛りだくさんになってしまうひとつの理由として、配布資料と兼用しようとしていることが考えられます。
手元資料として配布する資料とプレゼンスライドを、一緒の資料で使い回すことは、できれば避けるようにしましょう。
つまり、プレゼンスライドと配布資料は別々に制作する必要があります。
たしかにそれだと、作業量が増えますので面倒に感じますが、スライドでも配布資料でも使えるようにレイアウトや文字の大きさを調整していくほうが、大きな負担になってしまいますし、結局中途半端なプレゼン資料になってしまいます。
配布資料の作り方についてもっと知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「プレゼンで効果的な配布資料とは?制作方法と扱い方を解説!」
あまりに情報が少ないスライドを制作することに、はじめは不安を感じるかもしれません。
ですが、プレゼンスライドは「読むもの」ではなく「見るもの」だということをここで再確認する必要があります。
読ませようと思ってしまった時点で、聴き手にストレスを与えることになってしまいますので、聴き手がパッと見て、理解できるように少ない情報で、スライドを構成するようにしましょう。
シンプルスライドについてもっと知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「シンプルこそ最強!プレゼン資料をシンプルデザインにする理由とその方法」
わかりやすい言葉で話す
プレゼンで大事なことは資料作りだけではなく、プレゼンターがどんな人物なのか?ということですよね。
信頼できそうな人なのか、専門知識があるのか、など人間性も重要になってきます。
でも、これが大きな落とし穴になる可能性があるんです。
権威性や専門性があるところを示そうとして、難しい専門用語を使ってしまうことで、聴き手にストレスを与えてしまう恐れがあるのです。
カーマイン・ガロは著書「驚異のストーリープレゼン(日経BP社)」の中で以下のように述べています。
頭が良くて自信に満ちていると思ってもらいたければ、難しい言葉より優しい言葉を使う方がいい。難しい言葉はいい印象を与えるものではなく、相手をイラつかせるだけである。
カーマイン・ガロ (著)、 井口 耕二 (翻訳)「驚異のストーリープレゼン(日経BP社)」
難しい言葉や内容を、簡単にわかりやすく伝えることが優れたプレゼンターの条件なんです。
プレゼンテーションは、提案者が伝えたいことを聴き手に伝えて理解してもらい、なにかしらの行動を起こしてもらうことを目的としています。
その中で、わからない言葉ばかり出てきたらどうでしょう?
最初は必死に聴いているかもしれませんが、だんだんと理解に努めることに疲れ、最後には聴く気を失くしてしまいます。
だからこそ、聴き手がわかる言葉で話すことが大切です。
最近ではインターネットの普及もあり、人の集中力はどんどん低下していると言われています。
色々な選択肢が増えたからこそ、何かを選択し、考えることに対して疲れてしまったのです。
その中で、よくわからないカタカナ英語や、難しい言葉、専門用語を使われても、聴き手の脳は負担を感じて疲れるだけです。
ただし、専門性や権威性を示す必要もありますし、特別な技術などの話は専門用語を使うことで、信頼性が高まる場合もありますので、すべてを簡単な言葉で表現しなさい、ということではありません。
バランスを考えて、ちゃんと理解してもらいたい箇所では、丁寧にわかりやすい言葉で説明することが必要なんです。
だらだらと全てを伝えようとしない
もしも、あなたが作った商品なら、相当な思い入れや伝えたいことがあるでしょうから、全てを聴いてもらって、どれだけ素晴らしい商品なのかを知ってもらいたい、という気持ちはよくわかります。
ですがよほど、あなたのプレゼンが面白いか、聴き手にとってどうしても欲しい商品であることを除いて、あれもこれも詰め込まれたプレゼンでは聴き手が飽きてしまいます。
もちろん全ての特徴や機能を伝えることは必要ですが、それぞれについて詳しく説明する必要はありません。
その中でも、特に伝えたいことや、聴き手のニーズに合った部分を詳しく説明していきましょう。
たとえば、あなたが格安スマホの購入を検討していて、家電屋さんで販売員から話を聞いていたとします。
あなたは格安スマホの通信速度のことについて特に知りたいのに、販売員が全ての機能やプランを事細く説明しはじめたら嫌になりますよね。
もしも、あなたがプレゼンスライドを作っていて、伝えたいことがたくさん出てきてしまったら、自分が長々と説明されて嫌なときの気持ちを思い出してください。
取捨選択することはプレゼンスライドを制作するうえで、とても重要な作業です。
何が必要で何が必要ではないのかを判断して、聴き手にとってストレスを与えないプレゼンスライドを制作していきましょう。
情報を取捨選択する方法についてはこちら↓↓↓
スライドにいれる要素は大きく
たまに、すっごく小さな文字や図版が並んだプレゼンスライドを見かけますが、あれでは見る気なくなりますよね?
先ほどもお伝えしましたが、配布資料もかねて制作してしまっているために、1枚のスライドでの情報量が多くなってしまうというのが原因です。
他にも、原因として考えられるのが、話してることを全て記載した方がいいと思っている方や、スライドが何枚も増えるよりも1枚で見せた方が聴き手にとってわかりやすいと思っている方がいます。
が、
これらは全部間違っています。
プレゼンでインパクトを与えたいと思っているなら、少ない情報で見せた方が、聴き手の記憶に残りやすことは間違いありません。
それにスライドが何枚増えても、スライド同士の内容が繋がっていればまったく問題ありません。
聴き手にとって、見やすいスライドを作成したいなら、文字量は少なく文字は大きく、そしてグラフや写真はできるだけ大きくして見せることが大切です。
特に会場が大きい場合には、後ろの方の席の人は、まったく見えないかもしれません。
普段パソコンで制作しているときにはモニターとの距離が近いために、自分では大きく作っているつもりでも、実際にスクリーンに映し出すと小さく感じる、ということもありますので、制作時には自分が思っているよりも大きく作ることをオススメします!
さらにわかりやすいプレゼンを追求する
ここまでは、わかりやすいプレゼンスライドを作るための基本的な内容でしたが、ここではさらに深掘りして、「もっとわかりやすくするためにはどうしたら良いか」について、お伝えしていきたいと思います。
例え話を使う
あなたが提案する内容が難しい場合などには、例え話をすることで、より聴き手の理解が深まります。
例えば、
パソコンがあまり分からない人に、「データを圧縮、解凍」と言ってもピンとこないかもしれません。
そんなときには
「例えば、羽毛布団を押入れにしまう時、大きすぎて邪魔だから圧縮袋で小さくして収納するでしょ。それと同じです。」
と、誰もが経験があることで例えてあげると、技術的なことは理解できなくても概要を把握することができます。
突然ですが、ソフトバンクの孫正義さんの総資産って知ってます?
孫さんの総資産は2兆円以上あるらしいんですよ。
2兆円ってまったく想像つかない金額ですよね?
2兆円ってこんなにすごい金額なんですよ↓↓↓
1兆円というのがどれくらいの金かといいますと、1日200万ずつ使い続けても約1500年かかります。蘇我入鹿が暗殺されてから毎日200万ずつ使い続けても、2017年現在まだまだ残ってます。
— えらいてんちょう(矢内 東紀)@新著「ChatGPTの衝撃」発売中 (@eraitencho) July 14, 2017
こうやって例えられると、想像しやすいから、そのすごさも分かりやすくなりますよね。
例え話と聞くと長いセンテンスで難しく考えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
滑らかさを表現したいなら、「シルクのような」
硬さを表現したいなら「ダイアモンドのような」
親密性を表現したいなら「家族のような」
パソコンのCPUは「人でいうところの脳みそ」
など短い例えでも十分わかりやすくなります。
もうすでに使い古されて、新しさがない、と思われるかもしれませんが、例えの目的は驚きを与えることではなく、わかりやすくするためなので、使い古された例えでも、それが適しているのであれば使用して問題はないです。
例えばなしのコツは、
- 相手の身近なもので例える。
- 多くの人が知っていることで例える。
- 最近の時事ネタで例える。
などがあります。
50代の男性なら、野球に例えたら理解しやすいかもしれません。
20代の女性なら、メイクに例えたらわかりやすいかもしれません。
相手の年齢や性別、環境に合わせた例え話をすることが、わかりやすく効果的な例え話をするコツです。
まったく関係ない人に相談する
何度もお伝えしていますが、プレゼンは聴き手が理解しやすいものでなくてはいけません。
すっごくわかりやすいプレゼンスライドを作った!
と思っていてもそれは、全てを知っている自分が作ったものです。
もしかしたら、初めて見る人には理解しづらく感じるかもしれません。
自分や職場では当たり前のように使っている言葉や、わかるだろうと省略した説明も、実はその業界を知らない人からしたら、わかりづらい表現になっているかもしれません。
そんな場合には、友人や家族などに一度プレゼンしてみると、どこがわかりづらかったり、わからなかったのかを知ることができます。
ですから、できれば誰かに相談というか、一度プレゼンを見てもらうことをオススメします。
もちろん、企業の情報を誰かに相談するわけにはいかなかったり、機密情報等もありますから、簡単には職場以外の人にプレゼンすることは難しいかもしれません。
そんな時は、「なんで?」を繰り返し自問してみてください。
たとえば1年目の社会人に対して、
「この教材を購入すればビジネスで必要なマーケティングスキルを手に入れることができます。この最強のマーケティングスキルはまだ日本では知っている人が少ないために、ライバルたちより1歩抜きんでることができます」
と言われても、なんでビジネスでマーケティングスキルが必要なのか?
なんでマーケティングスキルで1歩抜きんでることができるのか?
がわかりませんよね。
このように、「なんで?」を繰り返し自問する癖をつけることで、自分ではわかっているつもりでも、よく考えたら他人には理解しづらいことだった、ということがよくあるのです。
さらにプレゼンをわかりやすくするためにはプレゼンの基本を知っておく必要があります!
プレゼンの基本について知りたい方はこちら↓↓↓
わかりやすいプレゼンにするコツのまとめ
わかりやすいプレゼンスライドを制作するためには、はじめに言ったように「聴き手の立場に立って考えること」です。
決して自分本位のプレゼンをしてはいけません。
聴き手は、あなたのプレゼンを聴きにきているのではなく、あなたのプレゼンで提案される内容で、自分にとってどんなメリットがあるのかを知りたいから、プレゼンを聴いてくれていることを忘れちゃいけません。
どうすれば、もっとわかりやすくなるか、どうすればもっと伝わりやすくなるかを聴き手の立場に立って考えるようにすると、自然とわかりやすいプレゼンスライドが作れるようになりますよ! 監修者 <略歴> 武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
⇒主な制作事例はこちら