どうすれば伝わりやすい効果的なプレゼンテーション資料を制作することができるのかについて、お伝えしていきたいと思います。

【この記事がおすすめの人】

  • あまりプレゼン資料の制作をした経験がない人
  • いつもプレゼン資料を作っているけど、良い成果を得られない人人

この方法は、すでにプレゼンする提案や商品・サービスの内容を熟知している方には、あまり効果はないかもしれません。

逆に、まったく新しい商品やサービスを提案しなければいけないときに、とても効果的な方法ですので、もしもこれから新しい商品・サービスをプレゼンしようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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効果的なプレゼンテーション資料の高村式制作方法とは

プレゼン資料制作 高村方式

プレゼン資料を制作するのに、最も苦労するのが最初です。

真っ白なスライドに向かって、大雑把な内容でもコンテンツを埋めていく作業というのは本当に骨が折れる作業です。

特に、まだ使ったこともない商品や、内容を詳しく知らないサービスについてのプレゼン資料を制作する場合には、とっても苦労します。

この「まだ使ったことのない商品」や「内容を知らないサービス」というのは、プレゼン資料を作るのに大きなマイナスだと感じている方がいますが、そんなことはありません。

逆です。

大きなプラスとなるんです。

なぜなら、それは聴き手目線と同じに立てた状態で、プレゼン資料を作ることができるからです。

はじめて知るその商品・サービスについて、あなたが疑問に思うことや理解できないことは、聴き手も同じように疑問に思ったり、理解できない部分なんです。

だからあなたは聴き手の代弁者として、プレゼン資料を制作することができ、結果的にとてもわかりやすく理解しやすい資料を制作することができるんです。

では、まず、プレゼン資料を制作する際になにから始めればいいのか。
それは最初からあまり、商品・サービスについて知ろうとしないことです。

最初から商品・サービスをあまり知ろうとしない

最初からプレゼンするものを知ろうとしない

私の場合、これまで制作したことのない商品やサービスのプレゼン資料制作を依頼された時、まず大雑把に調査してみます。
まったく何も知らなくてはプレゼン資料を制作することができないので、大まかにどんなものなのかを理解するぐらいに調べます。

感覚としては、自分ではなんとなくわかるけど、人に説明するのは難しいといったレベルで把握するようにしています。

商品・サービスのことが理解できたら、今度はその商品やサービスに自分だったらどんなことを望むのかを、すべて想像して盛り込んでみましょう。

例えば、新しいカレンダーアプリをプレゼンすることになった場合、そのカレンダーアプリでどんなことができたら嬉しいのかを考えてみます。

「予定ごとに色分けできたら便利」
「設定した時間の10分前にアラート機能が働く」

などなんでもいいので、自分で望むことや相手が望みそうなことを考えてみてください。

そしたら、今度はその商品・サービスをよく観察・調査・開発者にヒアリングしてしっかりと理解することに努めます。

こうすると、自分で思い描いた理想と比べてどんなところが違うのかが分かり、理想に近い部分を探すことで、聞き手にとって興味がひかれるメッセージを打ち出すことができるんです。

「設定した時間の10分前にアラート機能が働く」機能はないけど、「画面にポップアップで表示される」機能があるのであれば、そのことを伝えるようにします。

また、開発者があまりフォーカスしていなかった部分にも気付くことができ、結果的にその部分が聴き手の心を動かすこともできるんです。

先ほどのカレンダーアプリの例でいえば、
「予定ごとに色分けできるのなんて当たり前」
だと思い、プレゼン資料に盛り込むつもりもなかったのに、実はそのことが聞き手にとっては重要だった、といったことがあります。

このように、最初から全てを知ってしまうと、その枠の中で聴き手にとって興味がひかれるプレゼン資料を制作しようと必死になりますが、あえて、知らない状態でプレゼン資料を作り出すことで、思ってもみなかったメッセージやアイデアに気付くことができるので、機会があったら一度試してみてください!

まとめ

この方法は、誰かに教わって始めた方法ではなく、自然といつからか身についていた制作方法なんです。

ただ、今回公開することになったのは、実はアメリカのコピーライターで「ロバート・コリアー」という人がいるんですが、その人の本を読んだ時に、同じようなことが書いてあったんです。

新しい商品のセールスレターを書く時に、商品は全く見ないか、対象者と同程度の商品知識しかない状態で、まずはざっと下書きをしてみる。

下書きが終わったら、その商品を手に取り、よく調べて、自分の理想と比べてどうかを観察する。
この方法で展開したアプローチがその商品を売り込む最も効果的な方法となったことが何度もある。

と書かれていました。

つまり、私が行っていた方法とまったく同じ方法で、数々の成功したセールスレターを生み出してきたわけです。

ということで、この方法が間違っていなかったことが確信できたので、今回ご紹介させていただくことにしたんです!

もしもよくわからないと思われたら、是非もう一度読み返してみて実践してみてください。

監修者

監修者の写真

Null Japan株式会社 代表取締役

高村 勇太

プレゼン資料クリエイター/プレゼン資料の専門家

Microsoft® Officeスペシャリスト 認定

<略歴>

武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
⇒主な制作事例はこちら

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