【この記事がおすすめの人】

  • これからプレゼン資料制作を仕事にしようとしている方
  • すでに独立してプレゼン資料制作をやり始めた方

プレサポ高村です。

私は2010年からプレゼン資料制作の仕事をしています。

ここ最近、プレゼン資料の需要が増えているためか、プレゼン資料の制作者として独立を目指している方が増えているように感じます。
私のところにも、独立を目的としてる方から「一緒に働かせてほしい」というお問い合せをいただくことがあります。

というわけで、今回はそんなプレゼン資料や営業資料の制作を仕事にして独立したいという方に、資料制作を仕事にするコツをいくつかお伝えしていきたいと思います!

資料制作の仕事のとり方

資料制作の仕事のとり方

まず、いきなり仕事を始めようとしても、お客さんがいないと始まりません。

そして、仕事を始めた頃は、集客というものが一番苦労する点でもありますので、ここでは。お客さんの集め方をいくつか紹介していきたいと思います。

ちなみにここで紹介する方法は、私が実際に行っていないものもありますので、あくまでもこんな方法があるよ、という点で紹介したいと思います。

お客さんを見つける前に

お客さんを見つける前に、制作事例集を制作しておきましょう。

最初は事例がないと思うので、仮想で作った事例になります。

例えば、政府が発行している資料を自分なりにデザインして制作してみてください。
今でいえば「SDGs」に関する政府が発行している資料はインターネットで簡単に見つけることができますし、あなたの地元の自治体が発行している資料でもいいです。

または、企業が公開しているIR資料や商品・サービスに関する資料を勝手に作り変えてみて、それを実績にしてもOKです。

自治体や企業の資料を使ってリデザインして実績として見せるときには、元資料をそのまま使うと、相手は、あなたがその自治体や企業から仕事を依頼されたのだと、勘違いしてしまうかもしれません。

そうならないためにも、元資料のフッターにある名前を隠したり、内容を少し変えたりして、これはあくまでもサンプルとして制作しているものだということを明記するようにしてください。

また、事例集はBefore・Afterで載せるようにしてください。
全てがそうでなくてもいいのですが、元の資料がどんな感じで、それがどのように変わったのかわかると、より興味をひくことができます。

クラウドソーシングサービスを使う

これは一番メジャーな方法です。

今はフリーランスでも十分活躍できる時代になってきているので、クラウドソーシングサービスは、これから仕事を始めたいという方には心強い味方になってくれます。

クラウドソーシングサービスとは、仕事をして欲しい人と、仕事をしたい人をマッチングしてくれるWeb上のサービスです。

代表的なサービスは以下のサービスになりますので、一度登録してみることをオススメします!
・クラウドサークス
・ランサーズ
・ココナラ

登録する際のプロフィールなどは、すでに多くの取引実績のある人を何人か見つけて、その人たちを参考にしてみてください。

ただし、気をつけていただきたいのは、クラウドソーシングサービスは「単価が安い」ということです。
ですので、実績を作るためにはよいですが、ここだけで稼ごうとすると難しいかもしれません。

あくまでも最初のステップとして考えるようにしてください。

友人知人にあたってみる

私は最初、これで仕事をもらうことができました。

「友人とか知人に頼むのは恥ずかしいし、なんか嫌だな〜」と思われるかもしれません。
私もそうでした。

でも、そんなことで嫌がっていたら仕事を取ることはできませんし、独立しても成功する確率は低くなります。
恥ずかしさやプライドというものは持っていても意味がないので、捨てるようにしてください。

当たり前のことですが、私は最初、プレゼン資料制作の仕事を始めた頃には、全然お客さんは集まりませんでした。

本当は友人には頼りたくなかったのですが、思い切って友人に「仕事はないか?」と聞いてみると、案外すんなり仕事をもらえることができました。

ですから、あなたも、友人・家族・先輩・後輩・前の会社の同僚・行きつけの店の店員・隣の部屋に住む人、などなんでもいいので、いろいろな人に声をかけてみてください。

すると、その人からは直接仕事をもらえなくても紹介してもらえることがあるので、是非試してみてください。

また、これはかなり勇気が必要な方法ですが、思い切って同業者に電話やメールをしてみて、
「私はフリーランスでやっています。私の作った資料はこんな感じのものです。もしよかったら、仕事をもらえませんか」
のようなことをお願いしてみてもいいかもしれません。

実際に、私のところにもこのようなご相談をいただいたことがあります。

そのときには、申し訳ないのですがお断りさせていただきましたが、もしも素晴らしい資料を作っている方なら、お願いしていたかもしれません。
ですから事例集は大切なんです。

セミナーに参加してみる

ビジネスに関する様々なセミナーが開催されています。
それらに参加してみると、その場では難しくでもセミナー後の懇親会などで知り合いができ、そこから仕事をもらえることがあります。

ただし、これは時間とお金を使ったわりには、あまり良い効果を得るのは難しいかもしれません。

さらに、異業種交流会というものもありますが、これも参加しなくてもいいかなぁと思います。
多くの場合、あなたと同じように自分の商品やサービスを売り込むために参加する人が多数です。

自分のサービスを売り込みに行ったのに、なぜか自分が相手のサービスを買っていた、ということになるかもしれませんので、とりあえずこんな方法はあるということだけ知っておいてください。

プレゼンテーションの協会や団体に所属してみる

インターネットで調べてみると、プレゼンテーション協会がいくつか存在しますし、フリーランスを集めて資料制作の仕事をしている団体もあります。

私は所属していないので、内情はわかりませんが、そのように横のつながりを持つことは大切なので、一度調べてみて所属できるようなら所属してみるのもいいかもしれません。

広告を出す

Webでサービスを展開するのであれば、広告がもっとも早く集客することができます。
ただし、広告代理店に依頼したり、自分のWebページを所有したりと、結構大変ですし、お金がかかります。

Web広告はサービスとの相性もあるので、どんな効果を得ることができるのか、なんともいえませんが、私は一度、Facebook広告に挑戦して失敗しました。

このときは、広告代理店に頼まないで、自分のチカラだけで全てを行い、4ヶ月ぐらい運用しましたが、ほぼ売り上げを得ることはできませんでした。

ただ、FacebookにもgoogleにもWeb広告を出しつづけている資料制作会社はあるので、一定の効果は見込めると思います。
自分のサービスに自信があるのでしたらWeb広告も視野に入れてみてもいいかもしれません。

SNSの活用

最近では、多くの企業やフリーランスがSNSを活用して集客を行っており、SNSを活用していないビジネスは上手くいかない、とまで言われるようになりました。

ただ、私の個人的な見解では、資料制作とSNSはあまり相性が良いとは思えません。
私は以前Facebookでお客さんを集めようと1年ぐらい頑張りましたが、1年ほぼ毎日頑張って、売り上げた金額はたった10万円ほどでした。

Twitterでも資料制作で、あまりうまく運用していそうな人を私は知りませんので、SNSを最初に頑張るなら他のことに時間を使ったほうがよいのかなと私は思います。

実績を最優先させる

実績を最優先させる

クラウドソーシングの項目でもお伝えしましたが、仕事をやり始めの頃にもっとも大切にするべきことは実績を集めることです。
なぜなら、実績=信頼になるからです。

ですので、最初から利益を求めるのではなく、実績を求めるようにしましょう。

実績とは具体的には、成果品である資料の公開許可をもらうことや、感想をいただくこと、もしも相手が企業なら、企業名を実績として公開してもいいか許可を得ることになります。

感想をもらうときには、名前や顔写真などがあるとより信頼性が高まるので、使ってもいいか必ず相手に聞いてみてください。

実績を求めるために利益を犠牲にすることは仕方ないのですが、実績が溜まったら、その時点で正規の価格に戻すようにしてください。
そうでないと、いつまでも安い金額で、仕事は忙しいけど、まったく利益が出ない状態になってしまいます。

一番困るのは、実績を得るために相場よりも安い金額で請け負ってしまったお客さんと長い付き合いになることです。

最初に安い金額で提示してしまったばかりに、その後もずっと安い金額で仕事をしてしまうことになると辛いですよね。
ですから、必ず、「今は実績をためるために、割引して提供しています」という旨を伝えるようにしてください。

自分の価値を高める

自分の価値を高める

もしかしたら最初は、自分の価値がよくわからず、とにかく安い金額で仕事をとっていたかもしれません。
つまり、「金額が安い」という理由だけで選ばれているのでしたら、次のステップとして、あなたの仕事に見合った対価をいただくようにしましょう。

このとき、大切なことは、あなただけの価値を見つけることです。

例えば、ミネラルウォーターを買うのでしたら、1円でも安いほうがいいですよね。
でも化粧水の場合には、価格だけでは判断できない価値があります。
1,000円の化粧水もあれば1万円の化粧水もあります。

この2つの化粧水の違いは、価値が違うからです。
1,000円のほうは、大量生産で効率を重視しているため、品質がそこまで良くないのかもしれません。
一方、1万円のほうは、丁寧に作られ、成分にもこだわっているため、価格が高くなってしまうのかもしれません。

あなたが提供しているものが、他の人と同じなら、お客さんは価格の安い方を選びます。
しかし、あなたの作る資料に特別な価値があるのなら、価格は高くてもお客さんはあなたを選んでくれます。

例えば、あなたがイラストを描けるのでしたら、かなり重宝されると思います。なぜならイラストを描ける資料制作者が少ないからです。
ですから是非、あなたしか提供できない価値を見つけてください。

ちなみに、私は「シンプルで誰にでも理解しやすい資料」を作ることを価値としています。

資料制作の仕事で気をつけてほしいこと

資料制作の仕事で気をつけてほしいこと

実際に資料制作を行ううえで、是非あなたに気をつけてほしいことが3つあります。
それが

  • 下請け業者にならないこと
  • お客さんの好みを見極める
  • 最初から最高のクオリティで

です。

順番に説明していきます。

下請け業者にならないこと

医者、コンサルタント、パーソナルトレーナーなどは、お客さんに仕事をお願いしてもらう立場にある職業です。
一方で、Web制作、デザイナー、エンジニアなどは、お客さんから仕事をもらっている、という側面が強い職業です。

資料制作もお客さんから仕事をもらっている立場に属するわけですが、お客さんとしては「仕事を依頼してあげている」という意識が強くなります。

でも、それではあなたはとても苦労することになります。
お客さんが上の立場で、あなたが下の立場では、あまりいい関係になりません。

修正回数が多くなったり、ぞんざいな扱いを受けたり、無理難題を押し付けてきたり、と「お金を払っているんだから、やってくれよ」と思われてしまうと、あなたにとって良いことは1つもありません。

これは、私が経験してきたことです。
「お前は自分のお客さんにも同じことをするのか?下請け業者だと思っているから、そんな態度をとるんだろ!」
と腹が立ったこともたくさんあります。

ですから、できる限り、パートナーとして対等の立場に付き合う努力をする必要があります。

そのためには、全てを言いなりになるのではなく、自分の意見も主張し、意見が合わなければ、その仕事をお断りするぐらいの気持ちが必要です。

さらに、あなたが資料制作のプロであることを相手に認識させなくてはいけません。

プロであることを認識させるためには、これまでの実績と、最初の打ち合わせが肝心です。

あまり、べらべらと喋りすぎず、相手の話にじっくりと耳を傾けて、必要なところで意見をするような、毅然とした態度で臨むようにしてください。

「はい」「はい」「はい」ばかりではなく、
「いいえ、それはこうだと思います」
というように意見を主張することで、プロとして認識してもらえるようになります。

下請けという立場になると、本当に大変です。
必ず、お客さんと対等になり、パートナーとして認めてもらえることを目指してください!

お客さんの好みを見極める

資料制作を依頼される人の90%以上はデザインをとても気にしますし、中身よりもデザインを優先する人もいます。

ですから、デザインを高めた資料を提案することができれば、満足度が高まるわけですが、その際、大きく分けて2つの好みに別れます。

それが、
装飾がたくさん施され、余白のないデザイン
余白があるシンプルなデザインです。

この2つの好みを見誤ると、修正が増えてしまい、作業日数がかかってしまうので、最初に相手の好みをある程度理解するようにしてください。

【装飾がたくさんあるデザインを好む人】
余白があると、そこを埋めたくなり、とにかくページ全体が埋まっていないと気がすまいない人。
画像やイラスト、アイコン、グラデーション、ドロップシャドウをたくさん使って余白を埋めることを好む傾向にある。
【シンプルなデザインを好む人】
ギュウギュウなレイアウトを嫌い、すっきりした印象を好む。
1ページに対する情報量を極力削り、無駄をなくしてわかりやすくなることを好む。

両者の大きな違いは、
前者はデザインだけに重点を置いていて、
後者は内容のわかりやすさに重点を置いているという点です。

もちろん、この2パターンだけではなく、両方が混ざった人もいます。

ですが、最初に方向性を見つける際には、どっちの傾向が強いのかをしっかりと見極めて、お客さんの好みを把握し、修正を減らすようにしてください。

最初から最高のクオリティで

お客さんに指示をもらったり、確認してもらったりしながら、徐々に資料の完成度を高めるというやり方は、あまりオススメできません。

細かく指示をもらう方法というのは、どういうことかというと、色1つにしても確認するということです。
例えば、グラデーションを使った図版を作ったとします。

そのとき、色味をどんなふうにしたらいいか判断できないから、いくつかグラデーションパターンを作ってお客さんに見せます。
すると、お客さんはその色の中から選ぶだけではなく、「こういうパターンも見ていたい」「このグラデーションはもう少し明るくしてみて」などさらに作業が増えてしまうんです。

これは、面白いんですが、多くの選択肢を与えると、さらにいい選択肢があるんじゃないかと探し始めてしまうんです。

このような方法だと、とんでもなく時間がかかりますし、お客さんはとても細かいところまで気になるようになってしまいます。
それにこの方法は、お客さんにとってもとても面倒です。

お客さんからしたら、時間がなかったり、リソースがなかったりするから、資料制作を依頼したのに、いちいち内容を確認して、その都度修正指示を出すとなると、結局自分の時間も取られてしまい、満足度が高まりません。

ですから、最初から最高のクオリティを提供することで、お客さんを満足させることができ、信頼を得ることもできますし、細かい修正もなくなり、どちらにとっても良い取り引きをすることができます。

その際に、1つ気をつけてもらいたいのが、「なんかちょっとだけ、気に入らないけどとりあえずこれでいいか」という考え方です。

あなたが、なんとなく気に入らないのであれば、お客さんもほぼ100%気に入ってくれません。

「このページのこの部分が少し、よくないけど資料全体ではまとまっているから、いいか」
と思うところはお客さんも、気付き、そこを指摘してきます。

ですから、あなたが完全に納得いくまで資料を作り込んでください。

そうすることで、かなり修正を減らすことができ、お客さんから良い評価を得ることができます。

もちろん、最初からクオリティの高い資料を制作する前には、綿密な打ち合わせをしたり、デザインサンプルを提案したりする必要がありますが、一度任されたのであれば、その時点から、あなたは妥協することなく、資料を作ることであなたの価値を高め、また次の仕事へとつながっていきます。

資料制作の仕事で独立することのまとめ

クラウドソーシングを覗いてみると、フリーランスや副業として資料制作を請け負っている方がたくさんいます。
まあ、資料制作というのは資格が必要なわけではないですし、パワポさえ使えれば誰でもはじめることができるので、参入障壁が低い事業なんですよね。

ですから、ライバルはたくさんいますし、価格も安くなります。
人によっては1ページ1,000円とかで請け負っている人もいます。

100枚やっても10万円です。

もしも、副業ならそれでも十分ですが、本職としてやっていくのでしたら、価格にとらわれない価値を提供することが、とっても大事なことになってきます。

是非、まずは実績を重ねるために、どんな方法でもいいので、お客さんを見つけることから始めてみてください!

監修者

監修者の写真

Null Japan株式会社 代表取締役

高村 勇太

プレゼン資料クリエイター/プレゼン資料の専門家

Microsoft® Officeスペシャリスト 認定

<略歴>

武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
⇒主な制作事例はこちら

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