「じゃあ、1週間後までにこの提案のプレゼン資料作っておいてもらえる?」
先輩社員や上司からいきなりこんなことを言われたら、まだプレゼン資料を作ったことがない人にとってはとても困惑しちゃいますよね。
まず何から手をつけていいのかわかりませんし、どうやって伝えればいいのかわかないですよね。
ということ、今回はプレゼン資料を作る前に覚えておいて欲しい超基礎的なことをお伝えしていきたいと思います!
プレゼン資料でもっとも大切なことは”わかりやすい”ということです。
デザインとか伝える順番とかももちろん大事なんですが、それらをひっくるめて”わかりやすいかどうか”ということを一番に考えるようにしてください。
聴き手に理解してもらうためには、ごちゃごちゃとしたスライドではダメですよね?
聴き手に理解してもらうためには、くどくど長い説明では伝わりませんよね?
まずは、どうすればわかりやすくなるのかを十分に考えることが大切なんです。
誰でも簡単にきれいなプレゼン資料が作れる
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目次
はじめてのプレゼン資料制作で上司を納得させよう
はじめてプレゼン資料を作られる方は、まずこの4つのことから作業を開始することをおすすめいたします。
その4つとは
- メインメッセージを考える
- 1スライド1メッセージ
- 誰でもわかる言葉で伝える
- いきなりパワポを開かない
です。
では、ひとつづつ見ていきましょう。
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メインメッセージを考える
プレゼンでは、一番伝えたいメインとなるメッセージがなければ、何が言いたいのかわからない中途半端なプレゼンになってしまいます。
そうならないためにもまずはこれから行うプレゼンであなたが一番伝えたいことはなにか?
ということについてじっくり考えてみてください。
そもそもメインメッセージってなに?
ということなんですが、メインメッセージは簡単にいうとあなたのプレゼンをたった1分で伝えるなら何を伝えようとするのかということです。
たとえばあなたが新しい翻訳機を開発したとして、それをたった1分でプレゼンする時、
カラーバリエーションの話や
形状の話、
充電方法
などの話はしませんよね?
そんなことを1分間の説明に使うよりも、翻訳精度の高さや、それによってこれから観光事業へどれだけ貢献できるのかということについてお話しすると思います。
つまり、メインメッセージというのは、聴き手にとってのメリットを伝える、ということなんです。
パソコンでいうと、パソコンのスペックを伝えるのではなく、そのパソコンを使うことでどれだけ作業効率が高まるのかを伝えることで、聴き手はそのパソコンに興味を持ってくれるようになるんです。
是非、表面的なことを伝えるのではなく、その機能によってどんな素晴らしい未来を提供することができるのかを伝えるようにしましょう!
メリットについてもっと知りたい方はこちら↓↓↓
1スライド1メッセージ
この「1スライド1メッセージ」というルールは、さまざまな方がブログや書籍で紹介しているので、もうご存知かもしれません。
でもなぜ、1スライドに1テーマでないといけないのか?
それは、1つのスライドにいくつも言いたいことを詰め込んでしまっては、何を伝えようとしているのか、聞き手が一生懸命考えなくてはいけないからです。
人間の脳は電気を使って情報伝達をしています。
なので、脳は使えば使うほど、電気を消費し、疲れを感じ、最後には充電(睡眠)を必要とします。
人は、なんとか脳の電気を節約しようとして、考えることを好みません。
あなたも昼食に何を食べるか考えるのが面倒で、結局同じメニューを食べてしまうという経験ありますよね?
脳は常に楽をしようとしています。
毎日、靴ヒモを結ぶのに、いちいち「このヒモはここを通して、次にこの下を通して・・・」などと考えながら靴ヒモを結んでいる人はいないと思います。
多くの方が特に何も考えずに靴ヒモを結ぶことができます。
それは、脳に負担をかけないために、無意識的にできるようになるからなんです。
ですから、あなたのプレゼンで余計なことを考えさせて、聴き手の脳に負担をかけるようなことをしてはいけないんです。
パッと見て理解できるようなスライドでなくては、プレゼンが終わる前に聴き手の脳が疲れてしまい、最後までプレゼンを集中して聞いてもらえなくなってしまいます。
そのために1スライド1メッセージで、余計な情報を省き、聴き手が理解しやすいスライドを制作することを心がけてくださいね。
誰でもわかる言葉で伝える
例えば、子供にパソコンの使い方を教えるときに「OS」や「CPU」「実装メモリ」などから説明することはないですよね。
そんな専門用語を使わずに、わかりやすく説明しようとするはずですし、実際にそうしているはずです。
でもこれが、プレゼンとなると途端に難しい言葉や言い回しをしようとします。
なぜなら、あなたが専門的でよく勉強していると思われたいからです。
私も昔はそういったプレゼン資料を制作していました。
わざと難しい言葉をつかったり複雑なグラフをつかって、自分が優秀で勉強家だということを誇示したかったんです。
(私は優秀じゃなかったので特にその想いが強かったんです・・・)
でもそんなことはただの自己満足で、聴き手のためになっていないですよね。
それらの言葉を理解できない相手や、理解が難しいと思われる相手ならば、専門用語などはただただ聴き手にストレスを与えるだけです。
もちろん、あなたの業界や一般的によく使われている言葉で聴き手が確実に理解できるであろう言葉は問題ありませんが、無理に専門用語などを使わないようにしてください。
誰でもわかりやすいプレゼン資料を作るコツとしては、まったくその業界や商品のことを知らない友人や家族にプレゼンするとしたらどんな言葉を選ぶのかを考えてみてください。
きっと難しい言葉は使わないはずです。
いきなりパワポを開かない
ここまで準備ができたら、早速資料を作り始めるわけなんですが、まだパワーポイントは開かないでください!
パワポを開く前に、まずはA4用紙を用意してください。
そしてA4用紙にいくつかの四角を描いていきます。
四角はスライドを意味しています。
どのスライドにどんな情報を入れるのかを整理しながら書き込んでいくんです。
このようにそれぞれの四角(スライド)にキーワードを一言づつ入れていくことで、各スライドで言いたいことを俯瞰的に眺めることができ、足りない情報やいらない情報に気づきやすくなりますし、スライド同士のつながりもスムーズかどうかを見極めやすくなります。
これができたら、次は1枚のA4用紙に1スライドの情報を書き込んでいきます。
この作業は、手書きよりパソコンの方が早い、という方はここからパソコンを使って制作しても良いです。
こんな感じで手書きで各スライドのレイアウトが決まったら、ここからいよいよパワーポイントでスライドを作っていきましょう!
はじめてのプレゼン資料制作のまとめ
今回はプレゼン資料制作の本当に最初のステップについてお伝えしてきました。
プレゼン資料の構成方法について知りたいという方はこちらをご覧ください↓↓↓
⇒参考:「プレゼン構成の方法ならこれがオススメ!覚えるのは2パターンだけ」
全てを説明しないと理解してもらえないと思って、長々とした説明で聴き手にストレスを与えないようにしましょう。
シンプルなプレゼン資料
これこそが聴き手が喜ぶプレゼン資料です!
是非この記事を参考にプレゼン資料を制作してみてください。
あなたのプレゼンが成功することを願っています。
監修者
<略歴>
武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
⇒主な制作事例はこちら