コンペは残酷ですよね。

提案が採用されなければ、長い時間かけて準備したものが、一瞬で無に帰すわけですから。

もちろん、それまでの経験とか苦労とかは今後の糧になります。
でも、そんな綺麗事では済まされないぐらい、コンペに負けるのは悔しいし、悲しいことなんですよね。

だから今回は、コンペで勝つためにはどんなプレゼン資料を作ればいいのか私なりの考えをお伝えしたいと思います。

まずは結論からお伝えします

この方法なら確実に勝てる!
なんてものはありません。

そんなこと言っている人がいたら、それは嘘です。

なぜなら、どんなに良い提案で、費用も安くて、プレゼンもが完璧でも、お客さんの好みで採用されないことがある限り、正解というものは存在しないからです。

でも一つだけ、結論として言えることは、聞き手となるお客さんのことを知り、聞き手の立場に立ったプレゼン資料を制作することが勝てるプレゼンのひとつの要素だと私は考えます。

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聞き手となるお客さんのことを知ることから始めよう

プレゼンではお客さんのことを知ろうとすること

私がもっとも大切だと思うことが、プレゼンをする相手のことを知る、ということです。

例えばデザインコンペなどの場合、これがもろに影響します。
企業のロゴデザインなんかだと、社長の好みか好みじゃないか、で判断されることが多かったりするんです。

そのためにできるだけ、聞き手のことを知る努力をしましょう。
趣味や愛読している本など、なんでもいいので知っておくと、訴求ポイントがわかったりします。

例えば、山登りが趣味で、普段から環境問題に気を付けている方だったら、あなたが提案する商品やサービスが環境配慮されていることをしっかりと伝えることで、より高い価値を感じてもらえるようになります。

こういったことが直接聞ければいいのですが、ほとんどの場合、直接聞くことは難しいと思いますので、その方のFacebookやTwitterなどをチェックしたり、有名な方であれば過去のインタビュー記事を探したりしてみましょう。

聞き手が大勢の場合には、意思決定者のことを集中的に調べるか、相手企業のホームページやパンフレットなどを隅々まで読み込み、どんなことに悩んでいそうか、どんな苦労がありそうかなどを想像し、訴求ポイントを探し出します。

また、コンペの場合ですとほぼ必ず、応募要項が提示されていると思います。
とにかくその中から相手の意図を正確に汲み取ることに集中しましょう。

何度も読んだり、他の情報と照らし合わせたりすると、案外自分が勘違いしていて、見当違いな提案をしようとしていたことに気づくこともありますので、応募要項をよく読んで理解することに努めてくださいね!

やってはいけないプレゼン

プレゼンで絶対にやってはいけないこと

コンペで必ず勝てる方法を決めることは難しいですが、これをやったら失敗するいうプレゼンはあります。

【絶対にやってはいけない2つのポイント】

  • 自分本位のプレゼン
  • 専門用語ばかりのプレゼン

自分本位のプレゼン

プレゼンとは聞き手がいてはじめて成り立つものです。
つまり、一種のコミュニケーションなんです。

もちろん、会話のように進めていくわけではありませんが、聞き手のことを考慮してプレゼンをする必要があります。

どういうことかと言いますと、自分のことばかり伝えてもダメなんです。
どんなに素晴らしい商品か、どんなに優れた機能を備えているか、どんなに他社よりお得か、ばかり伝えてしまうのは、自分本位のプレゼンです。

そうではなく、聞き手にとって、どんなに素晴らしい体験ができるのかを伝えるようにしましょう。
その商品で、聞き手のどんな悩みが解決できるのか、どんな苦痛を取り除くことができるのか、どんな未来を提供できるのかを伝えるんです。

例えば、
「遠赤外線を放出するため保温性に優れ、吸湿性にも優れ、他社よりも安いので、この毛布はオススメです。」

と機能面だけ伝えるのではなく、

「冷え性でなかなか寝付けないあなたも、この毛布を使用すれば、すぐに寝付けるようになります。」

といったように聞き手の立場に立って、その商品がどんなメリットがあるのかを伝えることが大切です。
自分のことだけを話すプレゼンは聞き手の共感を得にくくなりますので、気を付けてくださいね。

専門用語ばかりのプレゼン

これはとても多くの方がやってしまう間違いです。
学術的な発表の場でもない限り、また、聞き手があなたの業種に対してあまり詳しくない場合には、専門用語は極力使わないようにしましょう。

なぜならプレゼンを行う際、聞き手に余計なストレスをかけるのは絶対にNGだからです。

私たちは、物事を考える時、脳の中の電気信号によって情報処理が行われるので、情報処理が多くなるほど脳の電気的ポテンシャルが失われて、疲れを感じるようになります。

そのため、理解できない専門用語や分かりづらい言葉で、聞き手の脳に余計なストレスを与えることは、どんどんと集中力を低下させてしまうことになるのです。

あなたのプレゼンを集中して聞いてもらうためにも、専門用語や分かりづらい表現で、聞き手を疲れさせないようにしましょう。

シンプルに伝えて相手に理解してもらうためには↓↓↓

⇒参考:プレゼンでシンプルに伝えるための方法

コンペで勝つプレゼンのまとめ

コンペで勝つためには、提案の内容、期間、コスト、聞き手の好み、分かりやすさなど様々な要素が絡み合ってきます。

そのため、これが正解!と言う方法はありませんが、聞き手の立場に立ってプレゼンを考えると言うことだけは忘れないようにしてください!

自分がもしも、そのプレゼンの聞き手だったら、どんな悩みがあって、どんなことが知りたいのか、どんな言葉なら理解できるのかなどを考えて、プレゼン資料を制作することで、1ランク上のプレゼンを行うことができますので、是非、意識してみてくださいね!

監修者

監修者の写真

Null Japan株式会社 代表取締役

高村 勇太

プレゼン資料クリエイター/プレゼン資料の専門家

Microsoft® Officeスペシャリスト 認定

<略歴>

武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
⇒主な制作事例はこちら

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