プレゼンテーション資料をキレイに作ることは大切です。
上手に話すことも大切ですし、構成を一生懸命考えることも大切です。
でも、まだあなたがプレゼン資料づくりに関して自信がないのであれば、まず最初に大切にしてもらいたいことが3つあります。
その3つとは、
「シンプルであること」
「何度も見直すこと」
「わかりやすい言葉・表現で伝える」
です。
これらのことを意識してプレゼン資料をつくれるようになると、上級者がつくったプレゼン資料のようになり、聴き手に受け入れられるようになります。
ですからまずは、この3つ意識して制作してみてください。
では、その3つのことを順番に見ていきましょう。
誰でも簡単にきれいなプレゼン資料が作れる
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シンプルであること
プレゼンスライドはシンプルであることが大前提です。
シンプルというのはデザインのことだけを言っているのではなく、スライドの中身もシンプルであることが大切です。
デザインがシンプルのほうがいい、ということはなんとなく想像できますよね。
ごちゃごちゃしたスライドでは、見づらいですし、見ていても理解できなくなってしまいます。
だから、スライドは余計な要素を省いて、本当に伝えたいことだけを見せるようにしましょう。
そしてもっと大切なことは、中身をシンプルにすることです。
これもスライドデザインと同じで、余計なことを伝える必要はありません。
たとえば、スマホ決済サービスをまだ使ったことがないユーザーに対してプレゼンするとします。
「今回提案するスマホ決済サービスが始まった歴史からお伝えしたいと思います。〜〜〜〜〜
そして、キャッシュレスが今話題になっていますが、そもそもキャッシュレスとは〜〜〜〜〜」
歴史やキャッシュレスの背景を知ってもらって、ある程度の知識を与えることからはじまるプレゼンはどうでしょうか?
はい。
こんなん必要ないですよね?
歴史とか背景とかどーでもいいんですよ。
私たちユーザーが知りたいのは、それを使うことでどんなメリットがあるのか?なぜ今使う必要があるのか?
といったことなんですよ。
それなのに、全てを伝えようとするのは無駄ですし、聴き手が興味を失ってしまっても文句は言えません。
大切なことは、「何を一番伝えたいか」ということです。
そしてその伝えたいことを裏付けるためであったり、根拠になることであれば、歴史や背景を伝えることも必要でしょう。
でもこの場合なら、スマホ決済を利用することが、どんなに便利でおトクなのかを一番伝えたいはずです。
そのためには歴史なんて伝える必要はないんです。
あなたが一番伝えたいことをしっかりと確認することで、それ以外の余計な情報が見えてきます。
これが、シンプルなプレゼンの本質です。
もしも分かりづらく、ごちゃごちゃしたプレゼンスライドになってしまうのなら、「何を伝えたくて、何が余計なのか?」ということを意識してみてください。
シンプルについてもっと知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「シンプルこそ最強!プレゼンスライドをシンプルデザインにする理由とその方法」
何度も見直すこと
一度作られたプレゼン資料を見直すことは大切ですよね?
もしも間違いがあったら大変です。
特にコストなどのお金に関する数字を間違えてしまっては、あとでクレームになるかもしれません。
だからこそ間違いがないように、資料が完成したあとも念入りに見直すことが大切なんです。
でも今回、見直すことが大切だ、と言っている理由は、単に間違いを探すことだけではありません。
見直すことの最大の目的は、プレゼン資料に矛盾点はないか?わかりづらい部分はないか?
ということについて考えることなんです。
矛盾点やわかりづらい部分を探し出すためには、むやみやたらと見直しても時間がかかりますし、疲れてしまいます。
なので、資料を見直すときは以下のことに注意して見直してみてください。
- 誤字脱字はないか
- 全体のストーリーがつながっているか
- 根拠に矛盾はないか
- わかりづらい表現・言葉になってないか
- 具体的に説明しているか
- 余計な要素はないか
この項目については以前書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
資料を見直すことについてもっと知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「プレゼン資料の完成度を上げるためには何度も見直すこと」
資料は見直せば見直すほど、修正箇所が見つかるかもしれません。
でもそれは、とても良いことなんです。
なぜなら、それはあなたが客観的な視点で資料を見直せている証拠だからです。
自分で作ったんだから間違えるはずはない、とてもわかりやすく作られているに決まっている、と思い込んでいたら見直しても修正箇所を見つけることが難しくなってしまいます。
常に、聴き手目線で見直すようにするか、他人が作った資料だと思って見直すようにすると、修正箇所が見つかって、もっと良い資料へと変えることができます。
私は自分で作った資料の修正箇所を見つけるのは不得意ですが、他人が作った資料ならたくさんの修正箇所を見つけることができます。
どこかで、「自分が作ったんだから大丈夫」という根拠のない自信があるんですよね。
だから私は、一度作った資料は次の日に見直す、といったように時間をおいて見るようにしていますので、もしもあなたが一人で資料制作をしていて、どうしても客観的に見直すことができないんでしたら、時間をおいて見直すようにしましょう。
わかりやすい言葉・表現で伝える
プレゼンテーションは、言葉とビジュアルで自分の提案を伝え、聴き手に理解してもらい、行動してもらうことを目的としています。
その中で、「聴き手に理解してもらうこと」を軽視している資料を見かけることがよくあります。
難しい表現と聞いたこともないような専門用語でつくられているんです。
そんなプレゼンは退屈以外のなにものでもありません。
こういったプレゼンは自分本位で制作され
「この業界で長いことやってるから、こんな難しい言葉も知ってるんだぜ〜」
と調子に乗っているプレゼンです。
それでは聴き手に理解してもらうことは難しいですよね。
さらに、難しい言葉や専門用語を使うことがシンプルに伝える方法だと思っている方もいるかもいれません。
たとえば、
「その商品を使うことで顧客が得られるメリット」ではなくマーケティング用語である「ベネフィット」という言葉を使った方が短い言葉で済ませることができます。
もちろんシンプルに伝えることは大切ですが、聴き手がわからない言葉を使ってまでもシンプルにする必要はありません。
シンプルとは短い言葉で話したり、要点だけを伝えることではないんです。
シンプルとは、無駄な情報や要素を取り除き、最短距離で明確に伝えることなんです。
ですから、少し長くなったとしても、わかりやすい言葉や表現で伝えるようにしましょう。
わかりやすく伝えることについて詳しく知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「プレゼンの基本的な考え方は聴き手の立場に立って伝えること」
プレゼンで大切な3つのことのまとめ
プレゼンには色々なテクニックがありますが、まだあまりプレゼン資料を作ったことがない、というならまずは3つのことに対して真剣に向き合ってみてください。
その3つとは
「シンプルであること」
「何度も見直すこと」
「わかりやすい言葉・表現で伝えること」
です。
この3つのことを常に意識することで、あなたのプレゼン資料は聴き手にとってわかりやすい資料になってくれます。
わかりやすい資料であっても、派手さはないので、もしかしたらあなたは心配になるかもしれません。
だってせっかくなら派手でインパクトを与えられるようなプレゼン資料をつくりたいじゃないですか。
でも、もう一度プレゼンの目的を思い出してください。
プレゼンの目的は派手にすることでもオシャレな資料をつくることでもありません。
聴き手に理解してもらい、商品やサービスを購入してもらったり、あなたの提案に対して承認のハンコを押してもらうなどの、行動をしてもらうことです。
ですから、派手さやオシャレにあまりこだわらずに、いかにわかりやすい資料を作れるか、ということにこだわってみてくださいね。 監修者 <略歴> 武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
⇒主な制作事例はこちら