営業資料やプレゼン資料、ホワイトペーパー、採用資料など、ビジネスのあらゆる場面で必要とされる「資料」。その質は、商談の成否やリード獲得数、企業のブランドイメージを大きく左右する、極めて重要な要素です。
しかし、多くのビジネスパーソンが、「日々の業務に追われ、資料作成にまで手が回らない」「時間をかけて作っても、デザインが素人っぽくなってしまう」「伝えたいことがうまくまとまらず、相手に意図が伝わらない」といった深刻な課題を抱えています。
このような課題を解決する有効な選択肢が、「資料作成代行サービス」の活用です。専門的な知識とスキルを持つプロに依頼することで、自社のリソースを節約しながら、ビジネスの成果に直結する高品質な資料を手に入れることができます。
とはいえ、数多くの代行会社の中から、自社に最適な一社を見つけ出すのは容易ではありません。
そこでこの記事では、資料作成代行の会社を選ぶ際の重要なポイントから、具体的なおすすめ会社10社の特徴、料金、サービス内容を徹底的に比較・解説します。さらに、依頼する際のメリット・デメリットや注意点まで網羅し、あなたの会社にぴったりのパートナー探しを全力でサポートします。
目次
資料作成代行の会社を選ぶ際のポイント
数ある資料作成代行会社の中から、自社の目的や予算に合った、信頼できるパートナーを選ぶためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
ポイント①過去の実績
まず確認すべきは、その会社が持つ過去の制作実績です。自社が依頼したい資料の種類(営業資料、ホワイトペーパーなど)や、自社の業界・業種に近い実績が豊富にあるかを確認しましょう。多くの会社のウェブサイトには制作実績が掲載されています。
デザインのテイストや構成のクオリティが、自社の求めるレベルに合っているかをチェックします。特に、大手企業との取引実績や、具体的な成果(リード獲得数増加など)が示されている場合は、信頼性の高い会社である可能性が高いと言えます。
ポイント②ライターの傾向
ホワイトペーパーや記事コンテンツの作成も依頼する場合は、どのようなライターが在籍しているか、その専門性や傾向を把握することも重要です。
IT、金融、医療など、専門的な知識が求められる業界の資料を作成する場合、その分野に精通したライターがいるかどうかで、コンテンツの質は大きく変わります。ライターの経歴や得意分野を公開している会社もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
ポイント③担当コンサルの編集・コンサルティング力
優れた資料作成代行会社は、単に言われた通りに資料を作成するだけではありません。依頼者の漠然とした要望を深く理解し、ビジネスの目的を達成するための最適な構成やストーリーを提案してくれる、高いコンサルティング力を持っています。初回のヒアリングなどで、担当者が業界やビジネスモデルをどれだけ深く理解しようとしてくれるか、そして、より成果を出すための積極的な提案をしてくれるかを見極めることが重要です。
ポイント④予算や納期
当然ながら、自社の予算と希望する納期に対応可能かどうかも、重要な選定基準です。料金体系は、ページ単価制、パッケージ制、月額制など会社によって様々です。どこからどこまでの作業が料金に含まれているのか(構成作成、ライティング、デザイン、修正回数など)、オプション料金の有無などを詳細に確認し、複数の会社から見積もりを取って比較検討することをお勧めします。また、短納期に対応してくれるか、その場合の追加料金はいくらか、といった点も事前に確認しておきましょう。
ポイント⑤評判や信頼性
会社のウェブサイトに掲載されている情報だけでなく、第三者からの評判や口コミも参考にすると良いでしょう。比較サイトやSNSなどで、実際にその会社を利用した人の声を探してみるのも一つの方法です。
また、問い合わせ時のレスポンスの速さや、担当者の丁寧な対応なども、その会社の信頼性を測る上で重要な指標となります。スムーズなコミュニケーションが取れる、信頼できるパートナーを選びましょう。
資料作成を代行するメリット
専門の会社に資料作成を代行してもらうことには、多くのメリットがあります。リソースの課題を解決し、ビジネスを加速させることが可能です。
メリット①業務の時間を節約できる
最大のメリットは、資料作成にかかる膨大な時間を節約できることです。質の高い資料を一から作成するには、情報収集、構成作成、ライティング、デザインといった多くの工程が必要となり、担当者は多大な時間を費やすことになります。この作業を専門家に外注することで、社員は営業活動や製品開発といった、本来注力すべきコア業務に専念できるようになり、組織全体の生産性が向上します。
メリット②質の高い資料が出来上がる
資料作成のプロは、単に見た目が美しいだけでなく、「伝わる」資料を作成するための構成力、ライティングスキル、デザインスキルを兼ね備えています。ターゲットの心理を理解し、論理的で説得力のあるストーリーを構築することで、自社で作成するよりも遥かに質の高い、成果に繋がる資料を手にすることができます。企業のブランドイメージ向上や、競合との差別化にも大きく貢献します。
メリット③コストが削減できる
一見、外注費用がかかるためコスト増に思えるかもしれませんが、長期的な視点で見ると、コスト削減に繋がるケースも少なくありません。
例えば、資料作成のために専門スキルを持つ社員を新たに雇用する場合、給与や社会保険料など、外注費を大きく上回る固定費が発生します。また、既存の社員が不慣れな作業に時間を費やすことによる「見えないコスト(人件費)」も考慮すべきです。必要な時に、必要な分だけプロのスキルを活用する方が、結果的にコストパフォーマンスが高くなることがあります。
メリット④プロジェクトが迅速に完了する
資料作成を内製化する場合、担当者が他の業務と兼務していると、作成が後回しになり、プロジェクト全体の進行が遅れてしまうことがよくあります。代行会社に依頼すれば、専門のチームが集中的に作業を行うため、スピーディーに資料を完成させることができます。これにより、市場投入のタイミングを逃さず、ビジネスチャンスを最大化することが可能になります。
資料作成を代行するデメリット
多くのメリットがある一方で、デメリットや注意すべき点も存在します。これらを理解した上で、依頼を検討することが重要です。
デメリット①コミュニケーションコストがかかる
外部の会社に依頼する場合、自社のビジネスモデルや製品・サービスの強み、資料作成の目的などを、正確に伝えるためのコミュニケーションが不可欠です。ヒアリングのための打ち合わせや、メール・電話でのやり取り、原稿のチェックなど、一定のコミュニケーションコスト(時間と手間)が発生します。このコミュニケーションを怠ると、意図と違う資料が出来上がってしまうリスクがあります。
デメリット②費用対効果が見合わない可能性がある
依頼する会社の選定を誤ったり、目的が曖昧なまま依頼してしまったりすると、期待した品質の資料が得られず、支払った費用に見合わない結果に終わる可能性があります。また、非常にシンプルな資料や、頻繁に内容の更新が必要な資料の場合、都度外注していると、かえってコストが高くついてしまうこともあります。代行を依頼する目的と、それによって得られる効果を明確にし、慎重に費用対効果を見極める必要があります。
資料作成代行のおすすめ会社10選
ここでは、豊富な実績と専門性を持ち、BtoB企業の資料作成をサポートしてくれるおすすめの会社を10社、厳選して紹介します。
Null Japan株式会社
Null Japan株式会社は、大手企業のプロジェクト経験も豊富で、ハイクオリティな資料作成を得意としています。単なる資料制作で終わらず、プレゼン全体の構成や伝え方を含めたコンサルティングまで対応可能なため、「作って終わり」ではない本質的な成果が得られます。
さらに、依頼前にデザインサンプルを無料で制作してくれるため、イメージのすり合わせがしやすく、完成後のギャップも最小限に抑えられます。納期に対してもスピード感があり、クライアントにストレスを与えない進行が可能です。
また、他社と異なり、ベースとなる原稿や大枠の資料がなくてもゼロから構築できる点は、忙しいビジネスパーソンにとって大きな魅力です。
ライトプラン | プロフェッショナルプラン | |
価格 | ~¥10,000 税込¥11,000 / 1ページあたり | ~¥13,000 税込¥14,300 / 1ページあたり |
制作できる資料 | ①ページデザイン ②オリジナルテンプレート ③アイコン制作 ④イラスト制作 ⑤グラフ制作 ⑥PPTアニメーション(シンプル設定) | ①ページデザイン ②オリジナルテンプレート ③アイコン制作 ④イラスト制作 ⑤グラフ制作 ⑥PPTアニメーション(シンプル設定)⑦プレゼン内容再構成 ⑧興味をひく表紙タイトルにリライト ページごとの文章 ⑨メッセージを伝わりやすくリライト ⑩新規ページ制作 ⑪ 納品後のアフターケア(微修正) |
フジ子さん
フジ子さんは、在宅秘書サービスとして有名ですが、資料作成代行にも対応しています。オンライン完結型で依頼から納品までスムーズに進み、短納期案件にも強いのが特徴です。必要に応じてリサーチやデータ入力、資料の翻訳など、周辺業務も同時に依頼できるため、業務負担を大幅に削減できます。料金体系が明確で、時間単位の契約も可能なので、小規模案件やスポット依頼にも向いています。
トライアル | PLAN20 | PLAN30 | PLAN50 | |
契約期間 | 1週間 | 1ヶ月(自動更新) | ||
プラン時間 | 2時間 | 20時間/月 | 30時間/月 | 50時間/月 |
月額料金 | 無料 | 59,600円 (税込65,560円) | 88,500円 (税込97,350円) | 130,000円 (税込143,000円) |
制作できる資料 | 要問い合わせ |
Appmart株式会社
Appmart株式会社は、Webマーケティングやアプリ開発支援を行う中で培ったデザイン・構成力を活かし、訴求力の高い資料作成を提供します。特にマーケティング視点での情報整理や、ターゲットに合わせたストーリー設計が強みで、見やすさだけでなく成果につながる資料作りを重視しています。
プラン | 企画からまるっと制作プラン(5ページ~) |
価格 | 約1ヶ月25万円〜 |
制作できる資料 | ホワイトペーパー |
株式会社エコンテ
株式会社エコンテは、ホワイトペーパーや営業資料などBtoB企業向け資料制作に強い会社です。ターゲットの行動心理に基づいた構成と、データに裏打ちされた情報設計により、高いコンバージョン率を狙える資料作りが可能です。
ホワイトペーパー制作 | サービス資料制作 | パワーポイント制作 | |
価格 | ・構成からデザインまでまるっとお任せ p10 50万円~ ・オリジナルイラストでリッチに表現 p10 70万円~ | ①情報を精査してまとめる p15 65万円~ ②情報を構成は自社で用意するのでレイアウトから依頼したい場合 p15 50万円~ | ①構成+デザイン ¥50,000〜/1ページ ②デザインのみ ¥30,000〜/1ページ ③オリジナルイラスト ¥20,000〜/1点 ④グラフ・図板 ¥20,000〜/1点 |
株式会社トムス
株式会社トムスは、IT・製造業など専門知識を要する分野での資料作成経験が豊富です。専門性の高い内容でも分かりやすくビジュアル化し、説得力のある資料に仕上げます。
ライトプラン | スタンダードプラン | リサーチプラン | |
費用 | 25万円 | 35万円 | 45万円〜 |
制作資料 | 10ページ・PowerPoint形式・オリジナルデザイン・データの2次利用可 |
株式会社アイコネクト
株式会社アイコネクトは、企業研修や採用活動向けの資料作成に強みを持っています。特に、採用説明会や社内研修で使用するスライドを、受講者・候補者の理解度を高めるデザインへと最適化するノウハウが豊富です。また、アニメーションや動画埋め込みにも対応し、動きのある資料制作が可能です。
制作できる資料 | チラシ キャンペーンポスター |
価格 | 要問い合わせ |
ナイル株式会社
ナイル株式会社は、マーケティングとデザインの融合を得意とし、SEOや広告戦略と連動した資料制作が可能です。ターゲット分析からコンテンツ設計、ビジュアルデザインまで一貫して行えるため、成果につながる訴求力の高い資料を制作できます。Web集客施策とセットで依頼することで、資料がより多くの見込み顧客の目に触れる仕組み作りが可能です。
制作できる資料 | 要問い合わせ |
価格 | 要問い合わせ |
ターゲットメディア株式会社
ターゲットメディア株式会社は、リード獲得に直結するホワイトペーパーやセミナー資料の制作に特化しています。BtoBマーケティングの知見が豊富で、資料構成の段階から顧客心理を意識した提案が可能。広告やイベント企画と組み合わせた依頼も得意としています。
制作できる資料 | ホワイトペーパー |
価格 | 要問い合わせ |
シャベル株式会社
シャベル株式会社は、採用広報や企業ブランディング資料の制作を得意としています。シンプルかつインパクトのあるデザインで、読み手の記憶に残る資料を提供。SNSでの拡散やWeb掲載用に最適化した資料データの納品も可能です。
制作できる資料 | ホワイトペーパー |
プラン | ①ミニマムプラン →企画・テーマが決まっており、最低限のページ数にして費用を抑えたい企業が対象。 構成・文章制作、デザイン制作に対応。 ②スタンダードプラン →企画・テーマのみ決まっている企業が対象。 構成・文章制作、デザイン制作に対応。 ③リッチプラン →企画、テーマ出し、構成・文章制作、デザイン制作に対応。 |
価格 | ①ミニマムプラン 30万円(10ページ) ②スタンダードプラン 40万円(15ページ) ③リッチプラン 50万円(15ページ) |
株式会社アイティベル
株式会社アイティベルは、IT業界やスタートアップ向けの提案資料・投資家向けピッチ資料制作に強みがあります。複雑なサービス内容を簡潔に説明するストーリー構築力が高く、資金調達や営業成約率アップに貢献できる資料を提供します。
制作できる資料 | ホワイトペーパー |
価格 | 要問い合わせ |
株式会社クマベイス
株式会社クマベイスは、コンテンツマーケティング支援を軸に、教育性の高い資料や顧客育成のためのホワイトペーパー制作を得意としています。文章とデザインの両面から「読む価値がある」資料を作成し、長期的な顧客との関係構築を支援します。
制作できる資料 | ホワイトペーパー |
価格 | 要問い合わせ |
資料作成代行を依頼する際の注意点
依頼する会社を絞り込んだら、契約前に最終確認として、以下の3つの点に注意しましょう。ミスマッチを防ぎ、プロジェクトを成功に導くための重要なチェックポイントです。
代行会社の得意分野
あらためて、その代行会社が最も得意とする分野を確認します。同じ資料作成代行でも、「デザインの美しさ」を強みとする会社、「マーケティング戦略に基づいた構成力」を強みとする会社、「専門分野のライティング」を強みとする会社など、その特徴は様々です。自社が今回の依頼で最も重視するポイントは何かを明確にし、それに応えてくれる得意分野を持つ会社を選びましょう。
ヒアリングやコンサルティングの有無
質の高い資料を作成するためには、代行会社が依頼者のビジネスや目的をどれだけ深く理解してくれるかが鍵となります。そのため、制作前のヒアリングや、企画段階でのコンサルティングをどの程度行ってくれるのかは、非常に重要なポイントです。単に作業内容を確認するだけでなく、ビジネスの課題や目標から一緒に考えてくれるような、伴走型のサポート体制がある会社を選ぶと、より満足度の高い成果が期待できます。
費用と対応範囲
最終的な見積もり金額と、その費用に含まれるサービス(対応範囲)を、細部にわたって確認します。例えば、「構成案の作成」「ライティング」「デザイン」「図版作成」「修正対応回数」「納品形式」など、どの作業が基本料金に含まれ、どこからがオプション料金になるのかを明確にしておきます。後から「これは別料金だった」といったトラブルを防ぐためにも、契約前に書面で対応範囲を確認し、両者で合意しておくことが不可欠です。
各社の特徴を把握し自社のニーズに最も適した会社を選ぼう
資料作成代行サービスは、自社のリソース不足を補い、専門家の知見を活用して、ビジネスを加速させるための非常に有効な手段です。しかし、その効果を最大化するためには、数ある会社の中から、自社の目的と課題に真にマッチした、信頼できるパートナーを見つけ出すことが何よりも重要です。
今回ご紹介した10社は、いずれも豊富な実績と専門性を持つ優れた会社ですが、その強みや特徴は様々です。「どの会社が自社に合っているのか、話を聞いてみないと分からない」「まずは気軽に相談してみたい」と感じられた方も多いのではないでしょうか。
もし、資料作成に関するお悩みや、代行サービスの検討で迷われていることがございましたら、ぜひ一度、私たち「プレサポ」にご連絡ください。
「プレサポ」では、お客様のビジネスを深く理解するための無料相談を随時受け付けております。さらに、ご希望に応じて、デザインの方向性をご確認いただける無料サンプルの作成も可能です。お客様にリスクなく、安心してご判断いただける体制を整えておりますので、まずはお気軽にお問い合わせいただき、私たちの提案力と品質をご確認ください。
誰でも簡単にきれいなプレゼン資料が作れる
↓↓↓