いきなりですが、優れたプレゼンの定義とはなんでしょうか?
優れたプレゼンターとは、聴衆を惹き込むプレゼンターのこと。
だと思われるかもしれませんが、私の考えはちょっと違います。
優れたプレゼンターとは、聴衆の立場に立てるプレゼンターのこと。
だと考えています。
正直にいうと、“魅了すること”も“100%理解してもらうこと”も同じことなんです。
プレゼンを100%理解してもらったからこそ、魅了されるわけですから・・・
でも、魅了することを目的とすると、どういう方法でプレゼンをすればいいのか迷ってしまいますよね。
ですから、まずはその前のステップとして聴衆に100%理解してもらえるプレゼンを目指すわけです。
そして、優れたプレゼンターとは“聴衆の立場に立てるプレゼンター”のことだとお伝えしました。
あなたが聴衆の立場に立てているかどうかが、簡単にわかる質問があります。
それはプレゼンの中で
「私」という一人称が多く使われているか
それとも
「あなた」という二人称が使われているかです。
もしもあなたのプレゼンで、二人称が多く使われているのでしたら、あなたは間違いなく優れたプレゼンターだと思います。
優れたプレゼンテーションの定義
プレゼンを100%理解してもらうために努力することは、とっても大切なことです。
なぜなら、ちゃんと理解してもらえないと、せっかく素晴らしい商品・サービスを提案しているのに、価値が伝わらないことになってしまうからです。
よくわからない商品やサービスを、買いたいと思う人は少ないですよね・・・
じゃあどうやって、100%理解してもらえるプレゼンにするのかというと、コツとしては以下の2つになります。
- シンプルであること
- 情報を取捨選択すること
シンプルであること
ごちゃごちゃとしているスライドや、情報が詰め込まれたプレゼンは、聴いている方が疲れてしまいます。
ですから、なるべくシンプルに伝えることが大切なんですけど、実はここで勘違いしてしまう人もいます。
シンプルと言うと簡単にすることだと、思ってしまうかもしれませんが、そうではないんです。
シンプルというのは手を抜くということではなく、たくさん考察した上で、余計なものを削っていくという作業が必要なんです。
シンプルについてちゃんと説明しようとすると、ここでは少し長くなってしまうので、もしも興味ある方は↓の記事をご覧ください。
シンプルについて詳しく知りたい方はこちら↓↓↓
情報を取捨選択すること
これも、シンプルにすることに繋がることなんですが、あえて別の項目としてお伝えしているのは、捨てる情報に意識を向けて欲しかったからです。
プレゼン資料を作成する際には、たくさんの情報を集めると思います。
そして集めた情報の中から、プレゼンを構成していくわけですが、案外、多くの方が「せっかく集めた情報なんだから、どこかで伝えよう」と考えてしまうんです。
これって、とてもおかしなことですよね?
捨てるのがもったいないから、無理やりプレゼン資料に盛り込むのって、消費期限の切れた材料で料理を作って、お客さんに提供するのと同じことです。
絶対にやってはいけないことなんです。
常に食材の鮮度を確かめるプロの料理人のように、あなたはあなたが集めた情報の中から、必要ではない情報を捨てる作業をしなければいけないんです。
情報の取捨選択について詳しく知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「プレゼンテーションたったひとつの極意をプロが伝授」
優れたプレゼンターの要素
優れたプレゼンターの要素として大切なことは、聴衆の立場に立つこと、だとお伝えしました。
そして、「私」という一人称ではなく「あなた」という二人称が、多く使われていることだとお伝えしました。
一人称ではなく二人称を使う
例えば、翻訳アプリを開発し、販売するためにプレゼンしたとします。
“弊社”が今回、開発しましたこの翻訳アプリはとても高機能で、“弊社”の創業当時から、何度も試行錯誤を重ねて開発いたしました。
そして3年の月日をかけて、今回やっとリリースすることができたのです。
“私達”が自信を持ってご紹介する、このアプリはきっと喜んでいただけると思います。
今回、ご紹介するこの翻訳アプリはきっと“皆様”に喜んでいただけると思います。
“皆様”は海外旅行や街を歩いていて外国人の道を尋ねられ、自分の伝えたいことが、伝わらずに焦ってしまったり、歯がゆい気持ちになってしまったことがあると思います。
そんな“皆様”をサポートするために、このアプリは生まれました。
いかがでしょうか?
「一人称」の方は、なんとなく”押し”が強く感じませんか?
それに対して「二人称」を使っていると、こちら側のことを考えてくれているような印象を受けると思います。
もちろん、まったく「一人称」使うな、というわけではなく、「一人称」が多いプレゼンは聴衆を疲れさせてしまう恐れがあるので、控えましょう、ということです。
聞き手の立場に立つ
学者は元来、やさしいことを難しく表現するが、ビジネスに携わる者はそれではダメだ。
難しいことをやさしく言うべきだ。出井伸之(元ソニー会長)
まさに、そうなんです。
難しい言葉は、権威性や専門性を高めると思われるかもしれません。
実際高めますが、聴衆は意味が理解できなければ、そのプレゼンは成功したとは言えないんです。
難しい言葉や、分かりづらい表現は、できるだけ避け、どうしたら聴衆に100%理解してもらえるのかを考えながら、プレゼンで使用する言葉を選んでいかなくてはいけません。
そのプレゼンの内容をまったく知らない人が、1回のプレゼンで理解してもらえることができるのか、ということにフォーカスしてプレゼン資料を制作してみてください。
聴衆の立場に立つための方法を詳しく知りたい方はこちら↓↓↓
まとめ
正解を導き出しにくいプレゼンにおいて、「シンプルに伝えること」と、「聴衆の立場に立って伝えること」はとっても大切なことです。
もしも、あなたのプレゼンが上手くいっていないのであれば、この2つのことを思い出してプレゼンしてみてください。 監修者 <略歴> 武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
⇒主な制作事例はこちら
誰でも簡単にきれいなプレゼン資料が作れる
↓↓↓