もしかして、プレゼンがなかなか成功しないのは、あなたが人前に出るのが苦手で、あがり症で、話し下手だからだと思っていませんか?
私はすっごく緊張しいなので、そんなあなたの気持ちがよ〜くわかります。
- 人前で話すのが苦手
- 緊張しやすい
- プレゼンの経験があまりない
営業やプレゼンと聞くと結果を出すためにはトークスキルがなくてはダメだ。
話し下手ではうまくいかない。
といった考えから、力が入りすぎたり、緊張したりして余計に空回りしてしまいます。
ですが安心してください。
あなたに必要なのはトークスキルではありません。
本当に重要なことは『準備』です。
もうすこし細かくいうと、『聴き手の感情を刺激する資料づくり』がプレゼンで成功のために必要なことなんです!
今回はプレゼンの構成や基本といった要素とは別にさらに成功率を高めるための秘策をお伝えしたいと思います。
では、早速見ていきましょう!
プレゼン資料の構成について知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「プレゼン構成ならこれがオススメ!覚えるのは2パターンだけ」
誰でも簡単にきれいなプレゼン資料が作れる
↓↓↓
目次
プレゼンを成功へと導くコツ
冒頭を質問形式にする
プレゼンにおいて冒頭はとっても大切です。
最初に聴き手をプレゼンに引き込むことができなければ、その後ちゃんと聞いてもらえることが難しくなってしまいます。
反対に、冒頭で聴き手をプレゼンへ引き込むことができたら、聴き手がプレゼンの最中に居眠りすることはないでしょう。
居眠りさせずに、聴き手を引き込むためには、
「聴き手に質問をする」
ことが効果的です。
一番オーソドックスなこの方法は、まず聴き手の悩みを理解するところから始まります。
聴き手となるお客さんが、どんなことに悩んでいるのかを考えなければいけません。
「資料が整理できず、資料探しに時間をとられてしまう」
「残業時間が長くて、自分の時間がとれない」
「毎日散歩しているのに、なかなか脂肪が落ちない」
「マーケティングがうまくいかず、集客できない」
「婚活しても、パートナーが見つからない」
など、あなたのプレゼン内容によって聴き手の悩みは様々です。
まずは悩みを分析することで、聴き手に寄り添い、自分たちは味方であることを伝えなくてはいけません。
そして、その時に質問形式にしてほしいんです。
例えば上記の例で言えば
「資料が整理できず、資料探しに時間をとられて、仕事がはかどらない経験はありませんか?」
「残業時間が長くて、自分の時間がとれずに、仕事だけの生活になっていませんか?」
と、冒頭で聴き手に質問を投げかけるのです。
すると、「あっ!そうなんだよ!それに困っているんだ」
と聴き手の共感を得ると同時に、聴き手は無意識的に質問に対する答えを考えようとします。
この「考えさせる」という行為が非常に大切で、答えを導き出そうとする行為によって、聴き手はただの聴き手としてそこに座っているわけではなく、プレゼンテーションに参加していることになるんです。
すると、より真剣にプレゼンテーションに耳を傾けるようになります。
伝えたいことをシンプルに伝える
人の集中力の持続時間をご存知ですか?
これには様々な研究がされており、集中が保てるのは1時間とも30分とも言われています。
ま、どちらにしても短いですよね。
しかも、2015年にマイクロソフト社の調査結果によると、なんと
人間の集中力はたった8秒しか続かないらしいのです。
金魚の集中力は9秒あるらしいので、人間の集中力は金魚より下です・・・
つまり私たちは、金魚よりも集中力のない人間にプレゼンテーションしなくてはいけないのです!
とんでもなく難しいミッションですよね!
トム・クルーズもビックリです。
現代人はネットの普及によって、様々な情報に触れる機会が増えました。
あなたも、1つ1つの情報を吟味して得ることよりも、重要なところだけを簡単に知りたいと思いませんか?
だって他にインプットしなくてはいけない情報は山ほどあるのですから。
ですから、プレゼンでダラダラと説明するのはもうやめましょう。
聴き手にストレスを与えてしまうだけです。
そのためにシンプルなプレゼンを心がけなければいけません。
シンプルに作るためには、あれもこれも伝えるのではなく、一度作った資料から余計な部分をそぎ落としていく作業が必要となります。
余分な部分を削っていくためのコツは、プレゼン時間をわざと短く設定して資料を制作してみることです。
おそらく多くの場合、40分や20分などあらかじめプレゼン時間を決められているでしょう。
プレゼン資料を作る時、その時間内ギリギリに収まるように作っていくのが普通ですが、そこからあえて5分ぐらい引いて作り直してみましょう。
40分のプレゼン時間だとしたら、35分でプレゼンが終わるように資料を制作してみるんです。
その時削らなければいけない部分が、余計な部分です。
それらを探し出して削っていってください。
本番ではそのまま5分早く終わらせてしまっても問題ありませんし、その分ゆっくり話せるようになりますから、聴き手にとって聴きやすいプレゼンになります。
シンプルなプレゼン資料に作り方についてもっと知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「シンプルこそ最強!プレゼンスライドをシンプルデザインにする理由とその方法」
何度も何度も見直す。そして練習しまくる
なんだかがっかりする見出しですよね・・・
でもこれはとっっても重要なことなんです。
結局、素晴らしいプレゼンをするなら時間をかけて、何度も見直し、何回も練習しなくてはいけないんです。
プレゼンテーションの天才と称されるスティーブ・ジョブスでさえ、完璧にプレゼンテーションが行えるようになるまでリハーサルを何度も何度も繰り返したといいます。
もう絶対に間違えない!というところまで練習すれば、自信がついてプレゼン当日も緊張から解き放たれます。
もうひとつ大事なことは、プレゼン資料を何度も見直す、ということです。
私は最低でも10回は見直すようにしています。
その度に誤字脱字であったり、表現を変更したほうがいいところが見つかる場合もありますし、見つからない場合もあります。
でも、それぐらい見直して、やっと資料ができあがります。
(自分が臆病者なだけなんですけどね・・・)
特に注意して見直すべき点は以下のとおりです。
【見直すべきチェック項目】
- 誤字脱字はないか
- 全体のストーリーがつながっているか
- 根拠に矛盾はないか
- わかりづらい表現・言葉になってないか
- 具体性をもっているか
- 余計な要素はないか
これらのことに注意して資料を見直すようにしましょう。
資料の見直し方についてもっと知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「プレゼン資料の完成度を上げるためには何度も見直すこと」
聴き手は商品・サービスと同時にあなたの価値を評価する
自己紹介は物語で語る
「人は何を買うか、ではなく、誰から買うかを重視している」
というのはアメリカの有名なコンサルタントの言葉ですが、インターネットが普及し、実際にお店に行かなくても、なんでも買える現代では同じような商品がたくさんあふれていて、どこで買えばいいのか迷ってしまいます。
そんなとき判断基準となるのは、やはり価格でしょう。
同じ商品であれば価格が安いに越したことはりません。
ですが、実はもうひとつ判断する基準があります。
それが「誰から買うか」です。
例えば、ドラッグストアで頭痛薬を買うときに、アルバイトの子にすすめられるのと、白衣を着た薬剤師にすすめられるのでは、同じ頭痛薬であっても頭痛薬に対する価値は全く違ってきます。
やっぱり薬剤師にすすめられたほうが信用できますよね。
そうです。
わたしたちは信頼を得るために努力しなくてはいけないんです。
そのために自己紹介が大切になってきます。
もちろん、プレゼンによってはそんな時間をとる余裕はないかもしれません。
ですが、全く知らない相手にプレゼンをする場合に、簡単な自己紹介をして自分のことを少しでも知ってもらうのは決して無駄なことではありません。
自己紹介をする場合には、過去の業績も大切ですが、なぜその商品をつくったのか? なぜそのサービスを提供しようと思ったのか?を伝えることで、プレゼンターを知ってもらうと同時に、商品・サービスの価値も理解してもらえます。
どんな商品・サービスにもそれを作ろうとした想いがあるはずです。
まあ、お金儲けしたい!という想いだけの場合もありますが、それでも人を騙そうとしていない限り、その商品・サービスを選んだ理由があるはずです。
理由はそんなに大袈裟な話や、感動する話でなくてもいいんです。
むしろその方がリアリティがあって、「ウソ」でないことを聴き手は理解してくれるでしょう。
どうぞ、この機会に自分の物語を整理してみてはいかがでしょうか?
自己紹介についてもっと知りたい方はこちら↓↓↓
⇒参考:「プレゼンの自己紹介はどのようにすればいいのか考えてみた」
いざプレゼン当日!そのまえに!
自分の口癖を理解する
自分の口癖というのは、自分では気付かないものです。
気づかないうちに「え〜」「そうですね〜」「あの〜」「要するに」などの言葉を乱発していませんか?
誰かに聞いてもらったり、自分で録音して聞いてみてください。
どこかで、気になる部分が出てくるかもしれません。
この口癖の怖いところは、聴き手が一度気になってしまうと、その言葉ばっかり気になってしまうというところです。
「また、言った!」「あっ!また!」などと一度口癖を気にしてしまうと、耳から離れなくなってしまいます。
するとどうなるでしょうか?
簡単に想像できますね。
もうそのプレゼンはまったく耳に入らなくなるでしょう。
聴き手の集中力を妨げないように、自分の口癖を探してみてください。
緊張したときの対処法は?
わたしはすぐに緊張してしまいます。
顔に汗をかいてしまうので、相手からしたら
「こいつ緊張してんな〜」
と、あまりいい印象を受けてもらえないと思います。
緊張して汗かいてるなんて、テンパっているようにしか見えませんし、仕事ができる人に思えませんからね・・・
でも、あることに気付き、実践するようにしてからは、少し緊張を和らげることができましたので、もし、緊張しがちで困っている人がいましたら、少しでも緊張を和らげるヒントになればと思います。
緊張する原因としては、「失敗したらどうしよう」「うまく話せなかったらどうしよう」といったマイナス面に意識がいってしまい、悪い未来を想像してしまうため、自分で自分を守ろうとする自己防衛の一種だと言われています。
失敗したくない、という気持ちが強ければ強いほど、反対に緊張も高まっていくのです。
ですが、ここでショックなことをお伝えしますね。
「他人はあなたが思っているほどあなたに期待していないし、興味もない」
ということです。
別に、ちょっと話に詰まっても気にしませんし、そこまであなたのことを見ていません。
だって会社で隣の席の人が、昨日どんな服を着ていたか思い出せませんよね?
わたしたちは、他人に興味があるようでないのです。
ですから、少しの失敗であなたの評価が下がることはありません。
もうひとつ、緊張しそうな場面で、わたしがいつも考えることは
「別にこれに失敗しても死にはしない」
という究極の言いきかせです。
別にプレゼンで失敗しても、死ぬことはないですし、拷問を受けることもありません。
もちろん上司に怒られるかもしれませんが、竹刀で血が滲むほど叩かれることはないでしょう。
それに比べたら、ちょっとした失敗なんてなんともありませんよ。
皆さんに効果があるかはわかりませんが、もし緊張してしまったら「別に死にはしない」と自分に言い聞かせてください。
ちょっとは楽観的に考えることができると思います。
ゆっくりと話そう
「伝えているつもりでも伝わっていない」
「聴き手がまったく理解してくれない」
もしかしたらそれは提案内容に問題があるのではなく、早口になっていることが問題かもしれません。
プレゼンでは早口になりがちです。自分では普通に話しているつもりでも、聴き手からは早口に感じてしまうのです。
その原因として挙げられるのは、緊張や不安からだと言われています。
また、何度も何度も練習し、言いたいことが全て頭の中に入っていると逆に早口になりやすいとも言われています。
言いたいことが整理されているために、つっかえることなく話せるのはいいのですが、反対にそのせいで、スラスラと進めていけることが早口へとつながってしまうのです。
ですから、かなり意識してゆっくりと話すようにしなくては、早口の罠にはまってしまいます。
冒頭でお伝えした「シンプルに伝えたいことを伝える」のなかで、「シンプルに伝えるためには指定されたプレゼン時間より5分短く作る」と説明しました。
それががまさにここで活きてきます。
5分短く設定することで、内容をシンプルにすると同時に、削られた5分間を埋めるために、ゆっくりと話す必要が出てきます。
これがプレゼン時間ギリギリまで内容を詰めてしまうと、どうしても時間が気になり、早口になりがちです。
ですから、時間に余裕をもったプレゼン資料をつくることで、早口になることを阻止することができるんです。
まとめ~プレゼンを成功へと導くためには〜
今回はプレゼンを成功へと導くための、細かな要素についてお伝えしてきました。
プレゼンに関しての情報はネットで調べるとたくさん見つけることができます。
人それぞれ、考え方も違いますし、ノウハウも変わってきます。
どれが正解とかはなく、それぞれの方法があるのだと思いますが、どの人にとってもひとつだけ絶対に変わらない主張があります。
それが「練習すること」です!
もしもプレゼンに自信が持てないなら、何度も何度もリハーサルを重ねていくことが、聴き手の前に出ても緊張しない自信を与えてくれます。 監修者 <略歴> 武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
⇒主な制作事例はこちら