会社案内は企業の顔となる大切な資料です。
ほとんどの場合、会社案内は綺麗な体裁に仕上げるため、制作会社に制作を依頼することになると思います。
会社案内に盛り込む内容は
- 企業理念
- 沿革
- 事業内容
- 商品・サービス案内
- 組織図
- 代表挨拶
などが一般的ですよね。
ですが、1つだけ気をつけて欲しいことがあるんです。
それは、
自分のことばかり伝えない
ということです。
会社案内の目的をもう一度考えてみてください。
会社案内は自社のことをよく知ってもらうことが目的・・・
・・・ではないですよね!!
その会社案内を読んで、自社のことを知ってもらい、商品やサービスに興味を持ってもらい、購入してもらうこと。
これが会社案内の最終的な目的ですよね。
ですので、自社のことばかりではなく、会社案内を読んだお客さんにとって、どんなメリットがあるのかを伝える資料にすることが大切なんです。
誰でも簡単にきれいなプレゼン資料が作れる
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お客さんの立場に立った会社案内
あなたが営業される立場に立った時、どんな会社案内だったら、見たいと思えますか?
- 会社の歴史が詳しくわかる資料
- 社長の想いがたくさん書かれた資料
- 商品の細かいスペックが書かれた資料
- 自分にとってどんなメリットがあるのか分かる資料
おそらく、ほとんどの人が、「4」を選ぶと思います。
「1」や「2」を選ぶ場合、よっぽどその会社を気になっていたり、ファンになっていない限り、そこまで興味はひかれないと思います。
もちろんここに挙げた「1」〜「3」はとっても必要な情報です。
ですが、会社案内の目的はなんでしょうか?
・・・
そうですよね!
あなたの会社の商品やサービスを買ってもらうことです。
会社の歴史が長く、様々な事業に取り組んでいることは、信頼を与えます。
社長の強い想いは、見る者の心に訴えかけます。
商品の細かいスペックは、商品の素晴らしさを伝えます。
でも、
これらは、あくまでも、商品を買いたいと思うひとつのきっかけに過ぎません。
結局、お客さんはこれらの情報を与えてもらって「買いたい」と思うのではなく、これらの情報をもとに自分なりに想像するんです。
「この商品を購入したら、自分にとってはこんなメリットがあるな」
とか
「このサービスを導入したら、こんな成果が得られるのではないか」
などと、
与えられた情報を自分の現状や未来に置き換えて想像し、どんなメリットがあるのかを自分なりに導き出すことで、商品・サービスの価値を見出すんです。
あなたも経験がありませんか?
今使っているパソコンはまだまだ使えるのに、新型のパソコンを買いたいと思うのは、新しいパソコンを使っている未来を想像し、「作業効率が上がるだろうな」とか「この機能があったら楽だろうな」などと考えて、購買意欲がどんどん刺激されていきますよね。
たとえば、新しいジャケットを買うときも、寒さを防ぐことは当たり前で、それよりもそのジャケットを着てデートを楽しんでいる自分を想像して、買ったりしませんか。
おそらく、トイレットペーパーや洗剤などの生活必需品でなければ、それを使っている未来の自分を想像して購入するはずです。
このようにお客さんに想像させることが大切です。
自ら想像を膨らませて、商品の価値を高めてくれるからです。
その想像の手助けをするために、その商品を買ったら、どんな未来があるのか、お客さんにとってどんなメリットがあるのかを伝えてあげることが大切なんです。
会社案内で伝えるメリットとは?
じゃあ、メリットとは一体なんでしょうか?
簡単に言ってしまうと、
「それを使うことでどんな未来を得ることができるのか」
ということす。
たとえば、本で考えるとわかりやすいかもしれません。
「SEのためのコミュニケーション能力向上論」
という本があったとします。
技術力はあって真面目なんだけど、コミュニケーションをとることが苦手ということで、なかなか昇進できない人向けに書かれた本です。
さらにこの本は、320ページで構成されていて、装丁には有名なデザイナーを起用しています。
紙質にこだわっており、とてもなめらかで指に吸い付くような手触りです。
重要な部分は章の最後にまとめてあり、理解しやすいように工夫されていて、図解も活用しています。
あなたはこの本をSEの友人に薦めるとき、どんな言葉を添えますか?
きっと、ページ数や装丁、紙質などのことを伝えることはしないと思います。
「これはSE向けに書かれた本で、コミュニケーション能力が原因で昇進できないなら、ぜひ読んだ方が良いよ。きっとコミュニケーション能力が向上して、良い結果を出せると思うから」
という風に、内容について簡単に説明し、それによってどんな効果が出るのかを伝えたりすると思います。
会社案内も基本的には同じだと、私は考えています。
あなたの会社を知り、商品・サービスを知り、どんな価値やメリットを提供してくれるのか。
このことが書かれていない会社案内は、ただの自己満足で終わっているもったいない資料だなぁ〜と思いますので、もしも、これから会社案内を制作する場合には、どんなメリットを伝えることができるのか、といったことが表現された資料にしてくださいね。
会社案内の構成方法について知りたい方はこちら↓↓↓
会社案内制作で気を付けることのまとめ
営業時や顧客獲得のために会社案内を活用するのでしたら、お客様にとってのメリットを伝えることが大切です。
もちろん、その他の要素がまったくいらない、というわけではないのですが、一番伝えなくてはいけないことではないはずです。
自社だけが満足するような資料だけは避けるようにしてくださいね。 監修者 <略歴> 武蔵野美術大学卒業後、東京都港区赤坂の設計事務所にてプレゼンテーション業務に従事。数億円のオフィスビルから数百億円の都市開発事業などの提案書およびプレゼンテーション資料の作成を手がける。
2016年より会社を設立し、2018年よりマーケティング、セールスライティングを取り入れたプレゼンテーション資料制作、コンサルティング事業を開始。
現在はプレゼンテーション資料を中心に広告やチラシ、営業資料などの様々な資料を手がけ、資料制作講座も開き、資料制作の方法なども伝えている。
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